観光のレッスン――ツーリズム・リテラシー入門

  • 新曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788517066

作品紹介・あらすじ

観光の可能性は、尽くされていない。いまよりも「自由になるための技能(リベラル・アーツ)」としての観光を実現するため、共同研究の成果と教育現場の実践を融合させた、気鋭の観光研究者三人による画期的な入門書。好奇心を推進力とする学問へ。

・豊富な事例と具体的なアイデアで読みやすく、これから観光を学ぶ高校生や大学生はもちろん、観光にかかわる人びとにも最適な一冊。

・観光学の教科書や専門書を読む前に「なぜ観光を学ぶのか」を根本的に考える、いままでなかったタイプの入門書。

・15編のレッスンと30冊のブックガイドで、新たな観光への道筋(ルート)を照らし出す、独習もできる「レッスン・ブック」。

・一読すれば「観光の可能性」がもっと観えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • あまり何も考えずに旅に出る自分にとって、観光をリベラルアーツとして捉えること自体が新鮮だった。参考文献もたくさん上がっていてぜひ読みたくなった。

    観光は「行き」と「帰り」が一体化した「一周する」運動であり、適切な技能を身につければ日常⇄非日常の螺旋運動(円環ではなく)によって、少しずつ日常空間を、ひいては社会全体を作り替える可能性を秘めている、という話もよくわかる。実体験としても、観光を繰り返すことで日常が変化していくというのもしっくりきた。

    ただ筆者も何度もことわってはいるが、その「技能」が何なのか、どうすれば実践できるのかが判然としなかった。ツーリズムリテラシーの考え方がより深化していくことに期待したくなった。 

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著者プロフィール

東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会情報学)。獨協大学外国語学部教授。専門は観光研究,メディア研究,歴史社会学。
[主な業績]『英語講座の誕生――メディアと教養が出会う近代日本』(講談社,2001),『グアムと日本人――戦争を埋立てた楽園』(岩波書店,2007),『ニッポンの海外旅行――若者と観光メディアの50年史』(筑摩書房,2010),『客室乗務員の誕生――「おもてなし」化する日本社会』(岩波書店,2020)

「2023年 『観光が世界をつくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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