- Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788517196
作品紹介・あらすじ
普段当たり前に体験する「感じる」こと、すなわち知覚とは? 外界情報を取捨選択、増幅、変形し表象として脳内に再構成する過程から、存在しないものすら感じられる能力により情動や行動が誘導されることの影響までも問う、新視点からの知覚の教科書。
・五感の情報処理を簡潔に網羅してみとおす説明
・心的表象が仮想的でも、外界に適応できるヒトの仕組みを示す
感想・レビュー・書評
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恩師からいただきました。外界から入ってきた情報をどのように処理して知覚するか(表象するか)を研究するのが認知科学なのです。
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感じない―鈍感力:感じる・感じないの境界 感じていたことが感じなくなる 感じるはずなのに感じない 感じすぎ―知覚過敏:誰もが感じすぎ 感じすぎる症例 ごく一部の人が感じすぎ 感じ取る――感覚入力:視覚 聴覚 触覚 嗅覚 味覚 感じることの正体―表象への回帰:仮想表象 プロテウス効果 つじつま合わせの表象 感じて操られる―感覚訴求 うわべに騙される―信頼性評価 化かす仕掛け―錯覚プロジェクション 見栄えの誘惑―フードポルノ 誘導される行動―感覚マーケティング
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人間の感覚・知覚に焦点を絞って認知科学的に解き明かす。
我々の感覚は世界を丸々忠実に写し取っているわけではなく
(そんなことをしていたら情報処理に時間がかかりすぎて
身動きが取れなくなってしまう!)、感じられず知覚から
こぼれ落ちてしまうものや、感じすぎて付け足してしまう
ことが多々有り、ある意味簡易的なモデルにしか過ぎない。
その辺りが実にわかりやすくまとめてある。このシリーズ
全体を通して初心者に向けた認知科学への招待状という
立ち位置がしっかりしていると感じられる。