画像が語る診えない真実: 読影医の診断ノートから

著者 :
  • 時事通信社
3.50
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 17
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788718654

作品紹介・あらすじ

 放射線診断医がCTやMRIなどの画像を読み解く「読影」をテーマにしたノンフィクション短編集です。
 診療科の専門化が進む中、放射線診断医は主治医とは別の広い視野で全身を診る重要な役割を担っています。米国では「ドクターズドクター」と呼ばれ、地位も報酬も高い。しかし日本では、患者と接する機会が少ないためか、一般への認知度は低くとどまっています。
 「主治医が判断できない画像から答えを導き出す」「主治医の見立てに対して幅広い知識と読影の技術で間違いを指摘する」。人の生死に直結する判断だけに、責任は重いがやりがいのある仕事です。また、画像となった患者の背景には、病気や怪我に至る人間ドラマがあります。放射線診断医が画像やデータを駆使して、目の前にいない患者の真実を推理していく過程は大変興味深いものです。
 それぞれのストーリーの冒頭にCTやMRIなどの画像を掲載し、画像の解説から背景となる患者を取り巻く人間模様へと展開していきます

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現役の放射線科医である著者が、自らが手がけた数々の症例を通して“画像読影”の重要性を示す本。テレビドラマにもなった『ラジエーションハウス』の現実版ともいえる。
    各扉には患者さんのCT・MRI・PETの画像が掲載され、そこから何が読み取れるか、どのように治療が進んだかを示していく。医者の診断で見落とされていた病気を画像だけで特定するプロセスは論理的かつエキサイティングで、非常に説得力がある。ただまあ、実績に裏打ちされた自信の現れだとは思うが、若干自慢げにも感じられてしまった。

    刊行日 2023/01/25、NetGalleyにて読了。

  • 読みやすかった。意地悪な言い方になりますが 著者ご自身は誤診がなかったのかなぁ。

  • 画像があっても、その画像から真実を読み取ることができなければ、治せる病気も治せない。いくつかの事例から読影力の大切さが伝わってくる。面白くて、一気に読める医療ノンフィクションだった。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

放射線科専門医、医療法人DIC宇都宮セントラルクリニック理事

「2023年 『一生病気にならない「免疫力のスイッチ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤俊彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×