- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789110143
感想・レビュー・書評
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「人間は生得的には何の観念も持たず、様々な経験を経て諸観念を構成していく」ことを論証した20世紀の文化人類学者マーガレット・ミードの著書。
男女の性役割が逆転している社会が実在する、という例が誇張され、後のフェミニズム運動に多大な影響を与えた。
ミードはサモアの文化を競争も抑圧もなく性が解放されているため、青年期のストレスや葛藤がない素晴らしい文化であると評したが、科学的根拠が乏しいため現在の人文学者の批判の標的になっている詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても貴重な本です。絶版になってて
中古で6000円くらい、買えないから品川図書館で借りてきた。
図書館でも蔵所に入っている(棚には、入っていない本)
サモアには、多少の人との対立も少々はあるだろうけれど
ノイローゼという言葉が存在しない、そういう社会構造、
昨今、世界的に見てノイローゼ、ストレスなんて
常識と囚われている感はある。資本主義がそうさせている
と私は思っている。※詳しくは割愛させて頂くが…
部分もあるけれど、そうさせていない部分も多少はあるだろう。
貨幣はあるだろうけれど、キューバみたいな社会主義よりな
国家という印象。
GIGAZINEの
↓
世界をめちゃくちゃにした、書かれるべきでなかったかもしれない10冊の本
↓
http://gigazine.net/news/20101102_ten_books_of_destructive_consequences/
これの紹介で興味を持った。今だに原住民的なスタンドアロンを
確立させている、
回りに資本的な大都市がない離島がそうさせているかも
しれない。
少年少女の家庭事情(複雑)、性事情、文化、歴史的背景
ポリネシアのそんな生き方にも憧れる。
ノイローゼ、ストレスが無いということは、
生と死の体感を子供の頃に確立させている。大人の性行為も
子供が目撃するような事は、沢山ある。
→耐性が出来上がっている。
事により当たり前の事なんだ、生きていたら死ぬんだという
認識を幼い時に持つことにより、
昨今では恐らく、死体など、子供が見たら親は隠そうとする
サモアでは、隠そうとはしない、現実を受け入れるがごとく
生と死の目撃も子供の頃に頻繁に生と死の固定観念の根本的な
考えが確立することにより、どうやら生死を彷徨う
「覚悟」を強く持っているようだ。
もうひとつ、ノイローゼが無い原因として、どうやら
親族の複雑さにあるようです。※ここは長いので割愛。
そういう生き方をいしているのだな、ちょっと私としても
理想だなと思いました。
興味がある方は、読んでみる事をおすすめします。
貴重な本なので、中々魅力のある本だと思われます。