妖香 (ヴィレッジブックス F ソ 1-1)
- ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ (2002年3月1日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789718363
感想・レビュー・書評
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幽霊物なのか、人間の狂気を描いたものなのか、ちょっと微妙なところ。私としては「狂気」の方を取りたいけれど、「狂気」といえば呆けて娘や孫を虐待する老婆だけで充分。幽霊物として読んでもまったく遜色なし。
トラウマだの児童虐待がやっぱり盛り込まれてるのはこれぞジョン・ソール。だけど後味があんまり悪くなかったのはちょっと意外。それでも「この子は死んじゃったら可哀想だよね」って子が死ぬ(しかも無惨に)ところは相変わらず。 -
ホラーサスペンスの金太郎飴、ジョン・ソールの新刊。ソールはどれ読んでも面白いんだけど、ここんとこちょっと方向転換しようとしてたみたいな作風が続いてた。が、これは「恐怖の金太郎飴」といわれたソールらしい原点にかえったような作品。いや、原点ていうより無駄なものをそぎ落として、更に研ぎ澄まされたような感じになっている。
だもんで、怖い。結局、一番の恐怖は抑圧された人間の精神ってことなんだろうけど、それにしてもねぇ。
にしても、こーーーんなに面白いソールなのに、どうしていまいちメジャーにならないんだろうね。
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