こころを凛とする196の言葉 (ブルーム・ブックス)
- ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ (2004年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789722223
感想・レビュー・書評
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何十年と読み込んできた本。女性であることを丁寧に嬉しく思えます。
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♥︎おしゃれとは、年齢とともに失っていく清潔感を取り戻すためにある
♥︎自分を美しいものとして扱っているかどうか、それで女は決まる
♥︎安心が女をブスにする
♥︎頬にはたぶん、幸せの量が示される
だから女はチークを塗って、せめてもの幸せ顔をつくって出かける
♥︎誰をどれだけ愛し、誰にどれだけ愛されてきたか、その喜びの量が、そのまま艶となって人をうるおすってことなのかもしれない
♥︎人と会うのを拒むと、人生がそこで止まってしまう
♥︎好きな自分でいる時間を増やすこと、
すなわちそれが、幸せになるということ
♥︎女は姿勢がつくる
♥︎幸せそうに見える女は美しい。
しかし、幸せそうに見せる女は少し悲しい。
♥︎生きるエネルギー=何かを楽しみにすること
♥︎おしゃれの決定的な定義は、
美人に見えること。人をハッとさせること。
ぐっとくる言葉がいっぱい! -
寝るときよむ本。
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1ページづつ完結で、ほんとに心を凛としたいときにいい本です。
優しい言葉・凛とした言葉が詰まっています。
サプリメント代わりにちょこちょこ見て元気もらっています♪ -
・ 頑張りすぎない美しさ
頑張っている姿は何につけても美しい.
しかし,頑張っていることが人にビンビン伝わりすぎると,必ず人を疲れさせる.
自分が楽になることが,まわりの人をも心地よくさせる.
頑張りすぎない美しさ,それが課題.
・ 見せる顔,見せない顔
女の美貌はある意味「体力」に似ていて,人知れずどこかできっちり鍛えておかないと基礎体力はついていかない.
素顔の美しさにも,同様のトレーニングが必要だと思うのだ.
女はふたつの顔を両方鍛えないとダメ.
「人に見せるための顔」だけ必死につくっていても成長はない.
「人に見せない顔」で自信を得てこそ,見せる顔も光りだす.
・ 自分を変えたいとき
自分をどんなに磨いても,それだけでは何の結果も出ないのだということを.
言い換えれば,自分が磨いて得られるものは,目に見えないもの,形のないもの,その人のまわりにそこはかとなくただよう香りのようなもの.
それが知性だったり,あたたかな人間性であったり,大きな意味での魅力であったりする.
それが磨いて得られるもっとも尊いもの.
・ 書き下ろし
まさに人生はわからない.何が転機になるかなんてわからない.結果的によくないことのほうが,ずっと自分の人生を面白くしたのだから.
むしろ人は,自分の思い通りにならずに少し落ち込んでいるようなときこそ,ほどよく力が抜けているうえに,「うぬぼれ」もないから,かえって良い仕事が見つかったり,いい出会いがあったりするのかもしれない.
チャンスをつかもうと懸命になっているときほど変なところに力が入って,空まわりしがち.ましてや自分はこうなりたい,ああなりたいと,将来に対して多くを望むほど,よほどの結果を出さないと満足できないという効率の悪さがある.つまり,ポジティブな心で確信を持って大チャンスを狙うような転機でなくても,ちょっと情けないような転機で全然いいのだ.
むしろそのほうが楽に前へ進めるかもしれない.アクセルを踏みすぎて,急発進の事故にならないだけいいのだ.
だから逆に,悪いことが起きたり,失敗したりして,前に進めなくなったとき,これはチャンスと思って欲しいのである.カベにぶつかるから,方向転換もできる.
人の人生は確かによく「迷路」にたとえられるけれど,こっちが行き止まりだから,別の道を選んで進み,また行き止まりなら,「正しい道」にもっと近づく.それを繰り返さないと,目的地に行けない.人生はそういうもの.だから大きいカベにぶつかって欲しい.
カベにぶつからないと,正しい道は見えてこないと,心得て.
・ 嫉妬して,嫉妬されよ
女は20代まで,ちょっと人に嫉妬するくらいが,むしろふつうなのだと思う.
しかし嫉妬を相手にぶつけるのではなく,「経験」にする.
そこで「嫉妬する女」の立場や気持ちを理解できる女へと成長すればよいのだ.
そして,やがて30代になったとき,人から少し「嫉妬される」くらいに素敵な女性になればいい.
そうすれば,その嫉妬からさりげなく身をかわして,今まさに自分を嫉妬しようとする女をひとり救えるのだ.
嫉妬の感情を操れるのって,大人の女性としてものすごく素敵.
だから若いうちはたまに「嫉妬する女」になってしまってもいい.
それもバランスのとれた大人になるための,大事なプロセスなのだから.
・ 好きな自分を見つけて
あなたは,この自分は好き,この自分はイヤというふうに,自分を振り分けたことがあるだろうか?
「好きな自分」でいる時間を増やすこと,すなわちそれが,幸せになるということ.
そして,誰かと一緒にいる自分の中に,好きな自分が隠れていないだろうか?
誰と一緒にいる自分がいちばん好きだろうか?
「その人」を見つけるのが,じつは人生最大のテーマかもしれない.
・ つらさが人を育てる
つまらないことがあるから,楽しいことがちゃんと楽しい.
人はまずそれを本能的に知っている.
そして仕事とか勉強とか楽しくないことが,人間を成長させていくことも,本能的に知っている.
だから,社会という楽しくないところで,しんどいしんどいと言いながらも,いきいきと生きられる人間になりたいとじつはみんな思っている.
そう,私たちはすべてわかっていて文句を言っているのだ.
・ 泣ける体質になろう
自己中心的な人は,あまり感動しない.
人を愛したり,思いやったりできる人でないと,小説や音楽や,自分と何らかかわりのないものに胸を打たれることはあり得ないのだ.
少なくとも感動の涙は,他人のために泣ける人にしか流せない.
それだけは確かである.
・ 幸せを活性する新陳代謝
「別れるのがヘタな人」は「出会うのがヘタな人」よりも,ずっとずっと損である.
「上手な別れ方」ができることこそ,女の人生を充実させる,最良の「決め技」なのではないかとさえ思えるのだ.
心の中にたまった老廃物を自らどんどん追い出し,新しい幸せをどんどん取り込んでいく.
古いキズを自ら癒し,自ら輝きを増していく.
そういう力が「女の部分」にも備わっていたら,どんなにいいだろうと思うわけだ.
確かに人はみんな,自分に幸せを呼び込む「新陳代謝力」を持っている.
ただ,古いものを捨てない限りは,新しいものを生めない.
その代謝力が強い人ほど,出会うパワーも強いのは,いらないものをすぐ捨てるから.
欲しいものがどんどん入ってくる,そのサイクルも速いのだ.
ただボーッと出会いを待っていても,出会いなんてものはトコトコ向こうから歩いてこない.
自分から見つけにいかなきゃ見つからないもの.
だからまず別れてみる,別れることからすべてが始まる.
・ 終わった恋に学ぶこと
男も女も昔の恋人と会話をして,そのまま何事もなかったように別れて日常に戻ると,自分が妙に大人になったように思うものだが,それはただの錯覚じゃないようだ.
無理をして「大人のふり」をしたとしても,ふりをできたことで人は本当に成長するからである.
だから,恋はいくつもしたほうがいい.
「昔の恋人」の思い出はいくつもあったほうがいい.
そして,もう一度会いたくなっても,電話したくなっても,結局はそれを思いとどまった回数だけ,人は大人になれるのだから・・・.
・ 大人のカワイイ
カワイイにカッコイイを組み合わせないと,「大人のカワイさ」は成立しない.
・ 自分を追い込んで
自分を嫌いになっちゃいけません,自分を好きになりなさいと,女はずっと言われてきた.
もちろんそれは正解.
でも,今の自分が大好きな人より,少し変わりたい人のほうがむしろ魅力的に違いない.代わりたいと思うことは,どちらにしても前に進むこと.
基本的に自分が好きでも,ときどきは許せない自分や,情けない自分や,間違った自分を見つけて変わりたいと思ったほうがいいのかもしれない.
少なくとも今の自分は正しくない,そう思うことは正しく生きていくうえで,あるいはいちばん大切なことかもしれない.
だからときどきは自分を追い込もう.自分はこのままではマズイ・・・と.
・ 別れる勇気
恋人との別れや離婚は「女として」ではなく,「人としての勇気」があってこそできるものだと思う.
・ 人の痛み
「人の痛み」がわかる・・・それは,人が何をしてあげたら喜ぶか,何をして欲しいのか,そういうことまでいちいちわかることを言うのだと思う.
そしてただ,人の気持ちがわかるだけじゃない.
人がして欲しいことを実際にしてあげられる,そこまでを言うのだと思う.
・ 書き下ろし
人の人生もそのとおり,まったく別のふたつの人生を生きるものと考えてみてもいい.前半は,自分自身をつくる人生.自分という人格をつくり,自分が生きる生活を形作り,友人をつくったり,家族をつくったり,ともかく自分にまつわるいろんなものをつくる人生.
だから,そこで何かを成し遂げるというのは,仕事を成功させたり,自分がやりたいことを形にしたり,お金をもうけたり,お金持ちと結婚したり・・・ただそれは,自分にとって得になることを自分のためにやり遂げたにすぎない.
だから「後半」に自分がすべきなのは,この世における使命を果たすことなのだと思う.自分のためでなく,家族のため,他人のため,世の中のため,と言ってもいいし,日本のためと言ってもいいし,地球のためと言ってもいい.自分以外のすべてのもののためというのが一番いいかもしれない.
どちらにしても,自分が人間としてこの地球に生まれてきたことに,何らかの意味を見出すこと,それが後半の人生の最大の目的となったらいいと思うのだ.
「自分は何のために生まれてきたの?」そういうことを人は高校生くらいにふと考えたりするものだけど,本当は人生を折り返したときに,じっくり考えるべきものなのだと思う.自分の役割,自分の使命,それに気づくこと,それを発見すること.
別にその使命を完璧に果たせなくてもいいのだ.自分の役割に気づくこと,探し出すことが,後半の人生にすべき絶対のこと,と考えるべきなのである.
逆に言えば,それをやるために,前半は自分のやりたいことをわがままに自分本位にやってきたわけで,後半はその分もっと謙虚になり,できればもう少し無欲になって,自分以外の,何かのために生きる・・・それができたら人間は「完成」なんじゃないか?
前半で何も成し遂げられなかったのなら,後半で役割を果たそうとしてみる.人にとって,たぶんいちばんの充足は,お金をいっぱい手にすることでなく,「何かの役に立っている自分」を感じること,そして「誰かに感謝されること」なのだと思う.だから前半と後半をきっぱり分けて,もう一度イチから始めてみる.まだ半分もあるのだから.
・ 頑張る人
ギリギリで頑張っている人に,「頑張らなくていいよ」と言ってもムダ.
頑張る人は頑張らないと気がすまないから,頑張るなと言われてもムダなのだ.
そういう人は,だから泣きながらでも結果を出してしまうのである.
・ 運命の年齢制限
「本当の自分」は社会に出てからでなくては,絶対に見えてこない.
見えないうちに将来を決めなきゃいけないのは,多くの人にとって酷すぎる.
社会にでて実際に仕事をしてみると,しだいに自分を客観視できるようになり,「何が合うか」がきちんと見えてくる.
はっきりと何かがしたくなる.
そのときに初めて自分の職業なり進路を決めても遅くはない・・・自分の運命を自分の目で見るのに年齢制限なんて無いのである. -
凛とした気持ちに本当になります。この本は心の応援者かもしれない。
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美容ジャーナリスト・斎藤薫さんが雑誌などに書いた文章から、美しさのヒントとなることばを切り取って集めたもの。ときどき寝る前にパッと開いたページを読みます。何回か読んだことがあっても、毎回ハッとすることがあります。
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2005/6/7 -
凛とします。シャキッとします。ダラダラした生活に溺れたら読む。