砂漠の女王: イラク建国の母ガ-トル-ド・ベルの生涯
- ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ (2006年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (597ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789727792
作品紹介・あらすじ
1900年代初頭。オスマントルコ帝国の支配が揺るぎはじめたころ、ひとりの英国人女性が中東を研究のために訪れていた。その名はガートルード・ベル。鉄鋼王の裕福な家庭に生まれ、ヴィクトリア朝時代の英国にあってオックスフォードを優等で卒業した才女である。考古学を研究していた彼女は、やがて東方に深く傾倒し、ついに現地へ向かう。そこで、「アラビアのロレンス」ことT・E・ロレンスと出会い、砂漠の民の流儀を知り尽くしたうえで諜報活動に従事、現地の人々と共に生きる道を選ぶ。しかし、大戦の激化とともに、ガートルードは英国民としての誇りと、イラクへの愛の狭間に立たされ、苦しい立場に追いやられることに…。いまなお「イラク建国の母」として現地で深く慕われているガートルード。ひとりの偉大なる女性の、波瀾に満ちた生涯を描く、感動のノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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ふむ
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若い女性は同伴なしでは出歩くこともできなかったヴィクトリア王朝時代に生まれながら、オックスフォード大学で学び、その後中東での諜報活動に従事、イラク王国建国に助力したスーパーウーマンの伝記です。
卓越した博学と語学力でもって男尊女卑のアラブ社会で男性以上に尊敬を集めたすごい人。
ひとつの国を作り上げるという壮大なドラマ、中東のエキゾチックな雰囲気、冒険談といった様々な側面が織り込まれていて久々に読書に熱中してしまった。これは映画化すべき。 -
自由とは与えられるものではない。奪い取るものだ。
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国家という概念のない部族社会をどうまとめてゆくか、という課題が見えてくる。