玉の井挽歌 新装版

著者 :
  • 青蛙房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790503866

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  • 墨田区の玉の井の実録ルポ。花電車を考案するも加齢で人気失くし亀戸に移る女、永井荷風の異常性欲探究心、軍隊との関係、バラバラ殺人、玉の井の売春稼業から足を洗ってからの生活などかなり面白い。神崎清の売春の副読本になりうる

  • 私娼街・玉の井の歴史。あとがきで「当時の見聞を土台にし、多少は資料的価値のある玉の井物語を(中略)書いてみようと」とあるとおり、データと、著者の経験と、当事者からの聞き取りと、創作とが混然としている。
    昭和10年代頃の社会の一つの側面と、その頃のことを昭和58(1983)年頃に文献・聞き取り調査しようとした場合の情報環境などが窺い知れる。どこかの箇所に「国会図書館の厚意でコピーを入手」とあった。本当に特別な計らいだったのか、図書館サービスの一環なのに知られていなさすぎて「厚意」と著者が受け止めたのか。

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