精霊たちのフロンティア: ガ-ナ南部の開拓移民社会における〈超常現象〉の民族誌
- 世界思想社教学社 (2007年3月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784790712442
作品紹介・あらすじ
異界からの光が照らしだす、日常世界の実践的論理とは。妖術と呪術がせめぎあい、精霊や小人が跳梁する西アフリカ、ガーナのフロンティア社会。人びとの生と身体に浸透する"超常現象"のリアリティを、緻密なフィールドワークから解きほぐす。
感想・レビュー・書評
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「超常現象の民族誌家は、説明不可能なものの存在を感じとり、『わたしはあの時たしかに感じとった』と独りごちながら、言語によって制約された不完全な記述をつづけるしかない。そうしながら彼は同時に、超常的な世界と浸透しあう日常世界の倫理を問う。(略)妖術や呪術、精霊の力を不可欠の構成要素とする現実世界のありようを了解した後には、いったいなぜ、妖術者や精霊、小人たちの存在なしに世界が成り立っていられるのか、そちらの方が不思議に思われてくるのである。p3 序章」
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