国境を越えるアジアの家事労働者ー女性たちの生活戦略 (世界思想ゼミナール)

著者 :
  • 世界思想社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790715511

作品紹介・あらすじ

悩みながらも、したたかに、軽やかに、彼女たちは国境を越え働きに出て行く。国家・エージェシー・雇用者の収奪と抑圧に抗して-シンガポールで働くインドネシア・フィリピン女性を中心に、人生を切り開くために奮闘を続ける家事労働者たちの姿を、10年にわたる調査から鮮やかに描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 家事労働者と家族の関係性をシンガポールの事例から論じている。家事労働者のコミュニティ内で雇用主の秘密が共有されることを雇用主が恐れるといった現象が印象に残った。家の中という私的空間で働くことによる権力関係の特殊性を示しているように思う。
    家事労働者の労働の実態を知るには良い。

  • 家事労働者たちは、表層演技だけではなく、自分の感情をも欺く深層演技をする。

    深層演技…すごくわかる。こうでもしないとやっていけないのよね。

  • [ 内容 ]
    悩みながらも、したたかに、軽やかに、彼女たちは国境を越え働きに出て行く。
    国家・エージェシー・雇用者の収奪と抑圧に抗して―シンガポールで働くインドネシア・フィリピン女性を中心に、人生を切り開くために奮闘を続ける家事労働者たちの姿を、10年にわたる調査から鮮やかに描き出す。

    [ 目次 ]
    1章 いざ出国―海外出稼ぎを作り出すシステム
    2章 すべては運次第―外国人家事労働者としての生活
    3章 言いなりになってばかりはいられない―したたかな不服従
    4章 格好よくやろう―アイデンティティのマネージメント
    5章 逃げよう、シェルターに―NGOの利用法
    6章 海外出稼ぎ20年―親密圏の再編成

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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著者プロフィール

徳島大学総合科学部教授
『児童虐待のポリティクス』明石書店(編著)2006年
『児童虐待の社会学』世界思想社 1996年

「2006年 『21世紀アジア家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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