〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法

  • 星和書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (824ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791102068

作品紹介・あらすじ

認知療法の気分改善効果は、驚くべきものである。うつ病に対して、抗うつ薬と同等か、それ以上の治療効果があると証明された初めての精神療法、それが認知療法である。本書は、人生を明るく生き、憂うつな気分をなくすための認知療法と呼ばれる最新の科学的方法を示す。抑うつ気分を改善し、自分の気分をコントロールする方法を身につけるための最適の書。

感想・レビュー・書評

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  • 精神科医による本物の認知療法

    この本は私を読書に目覚めさせてくれた。
    いや人生を救ってくれた本。

    当時は鬱かもしれない自分と認めようとしない自分の葛藤期。

    毎日過去を引きずり落ち込み溜め息が呼吸のように流れ出ていた。


    認治療法は本来の自分を取り戻せる。

    つまり、本当の自分の心の内、本心を捉える方法。

    お酒やタバコに逃げる情動コーピングではなく、根治療法である。

    自分の心の理解だけでなく、周りがみえるようになる。

    この本は全ての自己啓発本を凌駕する力を秘めている。

    自己同一性を高め、メタ認知能力を向上させる。

    人は自分を理解しているつもりで全く理解できていない。

    気づけない自分に気付ける。

    僕の第二の人生を作ってくれたのはこの本がきっかけと言っても過言ではない。

    どうしても悩んで解決できない、自分が分からない、人生に迷走している。
    そんな時に読む本。

  • すこしよくなったら、興味があったらすすめてあげたい。でも喋らないで、そこに置いておこう。

  • 字も小さめでページ数も多いけれど、何度も読んで自分に落とし込めたらいいなと思う本だった。

  • 自分の感情や気分を決めるのは、目の前の事実や事象ではなくて、自分がそれをどう捉えたか(=認知)による、という考えから、その認知、特に非合理で歪んだ物に焦点を当て、より合理的に矯正することで、気分障害や抑うつ状態などの改善を図るための認知療法の解説本。
    中身は順を追って丁寧に、実例や具体的な数値、図表も交えながら比較的平易な表現(翻訳)で書かれているので、スッと頭に入ってくる感覚で読み進めた。
    私の場合は他で認知行動療法の概要に触れていたのも助けになったと思う。
    いやそれにしても、初めて手に取った時はまずその文量、厚さに驚いたが、それだけの理由はある内容の充実っぷりだった。
    懐疑的な人も、是非ノートとペンを片手に実践しながら読み進めてもらいたい。
    自分の認知の歪みに気付くというのは、存外面白いものである。
    私の場合、自分自身に対して厳しく、抑圧的なのが如何に非合理であるかをまざまざと見せつけられ(自分で書き出したのだが)、不思議な解放感があった。
    ただ結構な脳のリソースを食うので、特に入門時にあたっては、鬱々として本当に何も手につかない時や、疲労困憊の時は避けた方が良いと思う。

  • <医学部・らあめんさんからのおすすめ 投稿日 2020/09/15>
    “感情は出来事そのものではなく、その受け止め方(解釈)で決まる”という前提のもと、うつにつながる考え方(例:全か無か思考、拡大解釈と過小評価、すべき思考、など十個)と、それを克服する方法が書かれた良書です。
    第三章の十種類の認知の歪みが特におすすめです。ほかには、いま自分がどれほど憂うつなのかを知るのに第二章が、自分を傷つける思考を合理的な反応に変え、良い気分を手に入れるのに第四章以降が役立ちます。

    福島医大蔵書検索
    https://www-lib.fmu.ac.jp/opac/ja/search?searchmode=complex&target=local&isbn=4791102061

  • 実際に精神障害を身近に感じたものとしては、これは広く読まれて良い本だな、と感じた。おそらく自身の物事への感じ方の歪み、これが自身の問題として実感できることだろう。 200523読み終えた。非常にすっきりした感じ。病人ではなくとも人は誰しもうつ病にかかる要素を持っているものだ。その辺りのメカニズムを追体験したように思う。そしてそれは非合理的なものだ、と理解した。

  •  仕事で間違いをしたとき、家族や友人と上手くいかないとき、ささやかな失敗を気に病んで、自己啓発書やスピリチュアル関係の本を開いたりしないだろうか。私は、書店に行って何冊も取っては置き、取っては置きをするのだが…。
     この本は私のような人にはうってつけの本で、これ一冊に何冊もの自己啓発その他の本のエッセンスが、具体的な対策法とともに載っている。対策法は紙に書いたり、ロールプレイをしたりと手間や人がいるものが多いが、臨床場面や研究で検証されているものであるのが、他の本にない強みでもある。
     内容も本の厚みに負けず多岐にわたる。主題の認知療法に関するものから自信、承認欲求、アンガーマネジメント、完全主義あるいは強迫神経症など、今流行りのトピックも含まれている。
     今読んでも古びない実用性に溢れた一冊だ。

  • 患者自身が読んで実践できる、認知療法の良書。いくつものチェックテストで自分の現状を知ることができるし、歪んだ考え方の傾向についてどう改善していくべきかも示されている。
    特に第6部までは文章も平易ですらすらと読みやすいのだが、いかんせんページ数が多すぎる。全体で800ページを超えており、下手な辞書よりも分厚い。第7部は別冊にしてもよかったのではないかと思ってしまう。
    繰り返し読む価値のある本(本来なら☆5つ)だが、分厚すぎるため現実には難しい。もっと薄くて手軽に読める、他の認知療法の本を探そうと思う。

  • 誰しも、落ち込んで、自分が嫌になってしまったり、罪悪感を持ってしまったりすることがあるのではないだろうか。本書には、そんな「抑うつ」気分を、自分で克服するための考え方が書かれている。英語版で300万部以上売れた、うつ病のバイブルと呼ばれる本。落ち込んだ時の考え方の歪みを発見し、それを修正していくことで、本来の自分を取り戻すためのヒントを得られる。続編の「フィーリングGoodハンドブック」では、さらに具体的な方法が書かれているので、こちらもおすすめ。

  • 死にたいと思ってネットで検索してたらオススメされていた本。試しに図書館で借りてみた。辞書並みに厚いので本当に元気がない時は読めないと思う。少し変わりたいと思えるようになった時、元気な時に読むと良いと思う。
    表の縦書きは認知療法について。後ろの横書きは薬について。
    三章から五章までを読んで、五章で紹介している方法を何らかしら試すと良いと思う。手元に置いておいて損はなさそうなので、全部読み終わらなかったし、購入しよう。

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