いまさら恐竜入門【先着購入特典クリアファイル付き】

著者 :
  • 西東社
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本棚登録 : 84
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791630516

感想・レビュー・書評

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  • 可愛い四コマで楽しく読めますが

    意外に内容は硬派だと思います

    私程度の 恐竜知識では

    ちょっとついていけないことも多かった

    その分 大人の恐竜ファンの方

    中学生くらいのファンの方には

    喜ばれるかも

  • 恐竜学者の田中康平氏監修、『ざんねんないきもの事典』の丸山貴史氏、『トリのトリビア』の漫画家マツダユカ氏による大人のための恐竜入門。

    夏と言えば恐竜である(私にとっては)。夏に行われる恐竜博の事前勉強を兼ねて手に取った。
    1つのトピックが見開き2頁、右頁にマツダユカさんのかわいらしい漫画、左頁にトピックの説明が書かれていて、コンパクトに恐竜の基本情報と最新研究事情を知ることができる。ただし、たくさんの恐竜の名前がさらっと文章中に出てくるので、あまりなじみのない人は恐竜図鑑を手元に置いて読んだ方がよいと思う。

    本書は6章からなる。1章は、恐竜に関する基礎知識を学べる『大いなる誤解とささやかなる誤解』。化石として発見されるのはほんのわずかにすぎず、実際にどれだけ恐竜の種がいたのか、どんな生活をしていたのかは、化石の発見と研究が進むことでアップデートされていく。かつての常識は現代の最新研究で否定されることも多いため、恐竜研究はロマンがいっぱいだ。

    2章は、メジャーな恐竜の最新研究事情を紹介する『ときめく!スーパースターたち』。ティラノサウルスは鼻のよさが際立っていたとか、鳥の始祖として注目を集めたシソチョウは実は羽ばたけなかったとか、化石からわかる恐竜の体の機能に注目して紹介する。

    3章は『恐竜たちの平凡な日常』。恐竜たちがどんな食べ物をどうやって食べていたのかなど、主に食住環境について紹介する。恐竜と言えば温暖な場所で生活していたイメージだが、極北の地で生活していた恐竜もいるそうだ。恐竜には羽毛が生えているものも多く、保温機能に優れていたらしい。

    4章は『恐竜だって恋したい』。雄と雌の見分け方や求愛行動、抱卵や営巣の方法などについて紹介する。
    抱卵と言えば、卵と一緒の化石が見つかり、卵泥棒という意味の名前を付けられたオヴィラプトル。以前読んだ『恐竜博士のめまぐるしくも愉快な日常』という本では、実は抱卵していたイクメン恐竜だった、という話だったが、まだ他の恐竜の卵を食べていたという疑惑は晴れておらず、推定無罪の状態のようだ。
    一方、子どもに餌を運んでいたとされる「良いお母さんトカゲ」という意味のマイアサウラは、現在の研究では本当に餌を運んでいたのか疑問視されているそうだ。それでもいまだに子育て恐竜として有名なマイアサウラと卵泥棒オヴィラプトル。名前って大事だな、としみじみ感じる。

    5章は、恐竜と同時代に生きていた魚竜や翼竜、首長竜などの紹介。6章は恐竜研究の歴史や現状、絶滅理由について紹介する。

    一つ一つのトピックは簡潔にまとめられているので手に取りやすいが、元恐竜少女の私にはもう少し読みごたえがほしいところ。恐竜について知りたいけど敷居が高そう、という大人にはよい塩梅の本だと思う。

  • 同じシリーズの「トリのトリビア」が面白かったので、こちらも読んでみた。マツダユカさんの四コマ漫画がとても可愛くて、恐竜について特別に知識がなくても楽しく読める。
    恐竜ってまだ分からないことも多いようで、最近でも新発見や新説が出てきているようだ。しかし何より、定義的には鳥が恐竜だという事実にビックリですよ。

  • 恐竜について一切知らない私でも楽しく読めた

  • 入門というには難しい。
    この書き方なら、タイトルは「恐竜の意外な100の真実!」とかの方が良くないか。知らんけど。
    子供が恐竜にはまり出したから、ちょっと勉強してみようかな、というお父さんお母さんにはいまいちなような。
    漫画がクスリとも笑えない。意味がよく分からないものさえある。ぢべたぐらしは好きなのに…。
    キャッチーにしようとして中途半端になって失敗してる気がする。

  • 入門というタイトルに惹かれて読んでみた。まず、恐竜の定義において、現生の鳥類が恐竜に含まれていることに驚いた。鳥類を除いた恐竜の呼び方として、「非鳥類型恐竜」という呼び方があることも初めて知った。恐竜の研究はまだまだわからないことがたくさんあったり、時代と共に有力な説が変わっていったりして、まだまだこれから探究できるロマンのある分野だなと改めて思った。また、表紙や四コマ漫画のイラストも可愛くて、楽しく読むことができた。

  • 大人のための恐竜入門。もちろん、恐竜キッズも。
    4コママンガがふつうに面白い。

    恐竜とは、「トリケラトプスとイエスズメの最も近い共通祖先から生まれた子孫すべて」
    ヒトが哺乳類なのと同じく、鳥は恐竜である。
    →哺乳類からヒトが進化したとは言わない。恐竜から鳥に進化したわけではない。

    ☆子どものときの恐竜の情報を上書きする。→かなり違う。恐竜キッズたちと話弾ませるために。
    ☆p175「探偵とちがい、証拠のない推理は許されないのです。」←探偵ディスられる。笑
    ☆恐竜は、発見されたり、定説が覆ったり、また見直されたりが、数年単位で起こるので、学校図書館泣かせ;
    ☆四コママンガのティラノサウルスダディとティラノサウルスキッズの親子がよい。最後、切なくて泣いた。
    ☆海の中の勢力図の変遷が面白い。
    ←「海洋無酸素事変」を知りたい。
    ☆私たちはドラえもんで育ってるから、フタバスズキリュウの仲間の恐竜イメージが抜けないのかも!

  • やっぱり読み易いのはマンガなので、文章の方は記憶に残りにくい。恐竜好きだと違うんだろうけど~恐竜と海竜は違い、現生のは虫類も別種。鳥類が生き残った恐竜の子孫~てことで!

  • 自分の子ども時代と恐竜事情は随分と変化しているのだな、と興味深かったです。

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著者プロフィール

【著者】丸山 貴史
図鑑制作者。ネイチャー・プロ編集室勤務を経て、ネゲブ砂漠にてハイラックスの調査に従事。現在は株式会社アードバーク代表取締役として図鑑の制作を行っている。主な作品に、『わけあって絶滅しました。』(執筆/ダイヤモンド社)、『ざんねんないきもの事典』(執筆/高橋書店)、『つがい動物図鑑』(執筆/かんき出版)、『いまさら恐竜入門』(執筆/西東社)、『生まれたときからせつない動物図鑑』(監訳/ダイヤモンド社)、『世界珍獣図鑑』(編集/人類文化社)、『コウモリ観察ブック』(編集/人類文化社)などがある。
YouTubeチャンネル「わけあって ざんねんな いきものの話」

「2022年 『進化のたまもの! どうぶつのタマタマ学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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