アーサー王伝説の起源: スキタイからキャメロットへ

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791756667

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  • スキタイというのは紀元前8〜7世紀ごろにかけて、中央アジアから南ロシア、東ヨーロッパにかけて移住してきた遊牧民族で、多くの美しい金細工と、馬を使った機動力で知られる。ギリシャ神話に出てくるケンタウロスはスキタイだと言われている。
    さて、この本は、そんなスキタイがアーサー王伝説のルーツだということを、ケルトの伝承とスキタイの伝承・生活習慣などを照らし合わせて、丹念に証明して見せた大作です。アーサー王というとキリスト教の守護者のイメージがありますが、なんだかそれだけではすまない、おどろおどろした人間臭さがありますよね。その理由が、これを読むとわかるような気がします。
    本書の後半半分近くを占めるスキタイの「聖杯伝説」ナルタモンガの物語が圧巻。アーサー王伝説読み解きの必携書といっていいでしょう。

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