宇宙はなぜ美しいのか: 科学と感受性

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791762057

作品紹介・あらすじ

クエーサーとブラックホール、ビッグバンから二重らせん、そしてプレートテクトニクスから進化論まで-。宇宙の壮大な仕組みが明快に解き明かされる、現代科学の華麗なページェント。どのようにして膨大・複雑な天然自然は、単純明快な数式の結晶と化し理解されたのか。人類の科学的精神の到達点。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに魅せられて読みました。物理学、化学、宇宙学、地質学、生物学など広範な分野の知識を駆使して私たちの探究心に迫っていきます。難解な話しをからり理解しやすく解り易く説明しています。しかし「宇宙が美しい」という言葉に結びつく内容は全く出てくるわけではありません。著者は最後近くの「科学と信仰」についての件りでは、信仰に対して公平な姿勢を保ちつつも、宇宙の起源に関する説明は科学に任せるべきで、信仰の世界ではないと強調します。恐らくそれが一番言いたかったのでしょうが、科学では解らない世界があるということに関しては認めているようでありながら、原理主義者(含むマルクス主義などの無神論者)たちが信仰つまりキリスト教他の名前においていかに戦争などの残虐な行為が行われてきたかを主張しています。まったく反論の余地はありません。1940年代にカンタベリー大主教であったウィリアム・テンプルは信条告白の前に必ず「私は、まるで・・・かのように暮らす覚悟が出来ています」と心の中で言っていたという告白は非常に強烈な皮肉ですが、あまりにも的確な皮肉に参りました。

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