日本ジャズの誕生

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791764570

作品紹介・あらすじ

『東京大学のアルバート・アイラー』でジャズ論を一大転換させた批評家=ミユージシャンが、古典ジャズ史の第一人者から、日本にジャズが生まれ、独自のダンス文化、ショウ文化を生み、日米開戦とともにピークに達するさまを詳細に聞き起こす。現在のダンス・ミュージックのルーツを探り、「ポップ」の誕生の謎に迫る、音楽革命の指南書。

感想・レビュー・書評

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  • いかにも昭和チックなロシア・アヴァンギャルド風の表紙からしてたまらない。半世紀ほども年の離れた瀬川氏と大谷氏の対談で明らかになるのは、戦前におけるスウィング時代のビッグバンド・ジャズは日本もアメリカとリアルタイムで盛り上がっており、クオリティに於いては時に上回るほどのものが生まれていたという驚きの事実であった。特に昭和十年代までは流行歌とダンス音楽が一緒になって、互いに最新のサウンドを競い合うバンドサウンドとダンスホールが一体化していたものが、戦後になって分裂・細分化していった話は寂しさが滲み出ている。

  • 新潮2009年4月号書評より

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著者プロフィール

1957年岩手県花巻市生まれ。
東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
専攻:文化人類学。博士(東京大学、学術)。
現職:東北大学東北アジア研究センター教授。主著書として、『中国人の村落と宗族』(弘文堂、1991年)、『客家―華南漢族のエスニシティーとその境界』(風響社、1993年)、『族譜―華南漢族の宗族、風水、移住』(風響社、1996年)、『中国社会の人類学―親族・家族からのアプローチ』(世界思想社、2004年)、『近現代中国における民族認識の人類学』(編著、昭和堂、2012年)など。


「2023年 『02 十月の梧葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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