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- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791764570
作品紹介・あらすじ
『東京大学のアルバート・アイラー』でジャズ論を一大転換させた批評家=ミユージシャンが、古典ジャズ史の第一人者から、日本にジャズが生まれ、独自のダンス文化、ショウ文化を生み、日米開戦とともにピークに達するさまを詳細に聞き起こす。現在のダンス・ミュージックのルーツを探り、「ポップ」の誕生の謎に迫る、音楽革命の指南書。
感想・レビュー・書評
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いかにも昭和チックなロシア・アヴァンギャルド風の表紙からしてたまらない。半世紀ほども年の離れた瀬川氏と大谷氏の対談で明らかになるのは、戦前におけるスウィング時代のビッグバンド・ジャズは日本もアメリカとリアルタイムで盛り上がっており、クオリティに於いては時に上回るほどのものが生まれていたという驚きの事実であった。特に昭和十年代までは流行歌とダンス音楽が一緒になって、互いに最新のサウンドを競い合うバンドサウンドとダンスホールが一体化していたものが、戦後になって分裂・細分化していった話は寂しさが滲み出ている。
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新潮2009年4月号書評より
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