絵解きでわかる聖書の世界: 旧約外典偽典を読む

著者 :
  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791764747

作品紹介・あらすじ

聖書が聖典化される過程で、傍流・異端とされた文書群-外典偽典文書。外典とはギリシア語で「アポクリファ」といい、「隠されたもの」を意味するという。ではそこにはいったい何が隠されているのだろうか?ユダヤ・キリスト教研究の第一人者が、120点余りの図像資料を読み解き、もう一つの聖書の見方に迫る、野心的絵解きレクチャー。

感想・レビュー・書評

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  • 思ったより絵解きが少ないのが残念でした。カラーでもっとはっきりしていて、大きな画像が見たいと思ったけど、今回は残酷絵が多いからほどほどで。

  • ■内容評価
    旧約聖書の外典・偽典の内容を、絵を題材として解き明かしていく。旧約聖書の外典等の詳しい解説を狙ったものではないので、外典本文の学究的探求を志向する方にはお勧めできない。
    ■個人的に印象に残った点
    ・スティーブン・メイソン『ヨセフスと旧約聖書』
    ・ジェームス・ヴァンダーカム『死海文書のすべて』
    ・エジプトにも、「オニアスの神殿」というユダヤ人の神殿があった。
    ・ダニエル3章23節と24節の間に、「アザルヤの祈りと賛歌」が挿入されている。理由として考えられるのは、23節と24節がうまくつながらないからか。24節冒頭のヘブライ語アダインは「間もなく」「そのとき」と訳せる。どちらにしてもつながりが悪い。
    ・七十人訳にはテオドティトオーン訳というのがある。これは七十人訳が2世紀の終わりごろにテオドティトオーンという人物で手直しされた。
    ・秦剛平『描かれなかった十字架』

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著者プロフィール

多摩美術大学名誉教授
国際キリスト教大学卒、京都大学大学院、ドロプシー大学大学院(フルブライト、Ph.D)、ペンシルヴァニア大学大学院上級研究員、オックスフォード大学客員教授(1999—2000年)、同大学客員研究員(2001年以降)、現在ケンブリッジ大学(クレア・ホール)フェロー終身会員、(ウォルフソン・コレッジ)フェロー終身会員、イェール大学大学院客員研究員

「2016年 『マカベア戦記 下 ユダヤの栄光と凋落』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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