傷と再生の現象学 ケアと精神医学の現場へ

著者 :
  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791766253

作品紹介・あらすじ

他者とのコミュニケーションの失敗や断絶が残す傷は、ときとして新たな生へと動き出すための起点にもなる。看護、リハビリテーション、介護、心理療法などの世界を通して、思いもかけない仕方で変化していく人間の姿を描き出す哲学の新境地。

感想・レビュー・書評

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  • 独我論的な認識に入ってしまうとあったが、独我論的な状況を定義する超越論的な視点というのはどこにあるのだろうか、と、その設定がよう分からん。言説分析である以上テクストの読み手が万能の位置にいるということを素朴に利用していることに違和感がなくもない、が、これは些細な引っ掛かり。

    全体としては、このような現象学と精神分析を架橋しつつ人間精神に迫るような営み、これこそが僕のしたいことではないかと思わせてくれる素敵な本であった。
    もっと緻密に読みたいです。

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著者プロフィール

1970年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程満期退学。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第7大学)。現在は、大阪大学人間科学研究科教授。専門は現象学、精神医学。著書に『治癒の現象学』(講談社メチエ)『レヴィナス』(河出ブックス)『摘便とお花見-看護の語りの現象学』『在宅無限大』(医学書院)『仙人と妄想デートする 看護の現象学と自由の哲学』(人文書院)などがある。

「2023年 『客観性の落とし穴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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