猿と女とサイボーグ ―自然の再発明―新装版

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791769902

作品紹介・あらすじ

ジェンダー/セクシュアリティ/階級/文化を規定する〈自然〉概念を内破させるために
霊長類学、免疫学、生態学など、生物科学が情報科学と接合される――。高度資本主義と先端的科学知が構築しつづける〈無垢なる自然〉を解読=解体し、フェミニズムの囲い込みを突破する闘争マニフェスト。

感想・レビュー・書評

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  •  かなり難解。政治との相互作用により科学は無垢なものではなくなった。家父長制資本主義もそういった科学によって根拠付けられていると言える。フェミニズムの理想とする世界も無垢でない科学によって作り上げていくことができるのではないか、そんな内容なんだろう。

     男たちの科学を再構築しなければならないからこそ複雑な議論にならざるを得ない。著者が古典力学以降の物理学を学ばないと宣言したことに並々ならぬものを感じた。

  • 訳者の方も書いてるが著者の複雑錯綜した文体が読みづらく久しぶりにゆっくり読んだ。
    科学や生物学の知見がある程度試される論文のため、どうしても逐一単語をリサーチ、読むの繰り返しで時間がかかる。
    サイボーグ宣言目当てでした。
    また挑戦したい。

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著者プロフィール

1944年生まれ。コロラド州デンヴァー出身。1972年、イェール大学にて生物学の博士号を取得。ハワイ大学、ジョンズ・ホプキンス大学で教鞭をとり、1980年、カリフォルニア大学サンタクルーズ校人文科学部意識史課程教授に就任。文理融合型のフェミニズム理論を推進する。現在、同大学特別名誉教授。主な著書に『猿と女とサイボーグ』、『犬と人が出会うとき』(以上、青土社)、インタヴュー集『サイボーグ・ダイアローグズ』(水声社)、共著に『サイボーグ・フェミニズム』(水声社)がある。

「2013年 『伴侶種宣言 犬と人の「重要な他者性」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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