- Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791770779
作品紹介・あらすじ
20世紀を代表する物理学者フェルミが提出したこのパラドックスを解決するために、宇宙論、物理学、生物学、数学、確率論から社会学、SF的想像力までを総動員し、宇宙と生命の謎へと挑む極上のサイエンス・エンタテイメント。前著「広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由」(青土社2004年)から14年の時を経て、最新の研究成果「25の理由」を総動員して徹底検証した渾身の新作。
感想・レビュー・書評
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「みんなどこにいるんだろうね。」
知性のある宇宙人っているのかいないのか、こんなにもたくさんの検討がなされているなんてしらなかった。平易に書かれているものの、中には難しくて頭に入ってこないところもあった。とはいえ、総じて楽しめた。
更新可能な知性をもった宇宙人って、やっぱりお互いに意思疎通できるような範囲にはいないのかなぁ、どう考えても僕の寿命では答えが出ることはなく、よくて「原子的な地球外生物」が見つかるかどうかだろうな。
なんてちょっとがっかりしつつも、そういえば、アメリカの議会でUFOが真剣に議論されているし、実はそろそろカミングアウトなんじゃない、なんて期待もある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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返却:物性研図書室へ返却してください -
フェルミのパラドックス。
かの、核物理学の大家、エリンコフェルミの一言。
宇宙って無限に広いやん。
時間て、むっちゃ長いやん。
ぼくらがぼくらだけのわけないやん。
ほんなら、他の人らはどこにおんの?
この広い宇宙には、たくさんの生命が生まれていい可能性が十分にあるのに、なんでその存在が確認できないのは「矛盾」だろうと。
これへの「説明」を75個、紹介する。
実は来ている。
存在しているが、会ったことも、連絡取ったこともない。
存在しない。
分類はこんなのだな。それぞれ、可能性を議論する。
可能性と確率の問題だ。
もっとも、どんなに確率が低くても、起こって仕舞えば他の確率は意味をなさなくなるのが難しい。「人間原理」と切り捨ててもしょうがない。
各分野の科学知識の説明にもなって、ちょっと何言ってるかわからない項目もあったが、面白かった。
ただ、時々「ぼくはそう思わない」だけで切り捨ててるのもあるのが気になったが、別段、真面目に可能性を絞る本でもないしいいのか。
一番気に入ったのは、「実は来ていてハンガリー人を名乗っている」だった。 -
テーマは非常におもしろいのですが、内容が結構難しくて、理解できない項目も少なからずありました。また、どうも一文が長過ぎたり、主語と述語関係が分からなかったりすることが何度かあって、読み通すのに時間がかかりました。明らかな誤植もちらほらあり、ちょっともったいないなぁという印象でした。
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エイリアンがいる証拠が見つかってもよさそうなものなのに、いるようにはみえないという矛盾。『フェルミ・パラドックス』
このパラドックスに75個の答えをだした本。
途中、小難しい数式やら、進化や遺伝子、天文学、物理学の記述が散見されて眠くなりました。
まぁ、地球外知的生命体じたいがいても物理的に遭遇することはないだろうなぁ・・・と。
でも、『ファウンデーションシリーズ』や『ノウンスペースシリーズ』や『知性化戦争シリーズ』は大好き! -
「絶対にいるはずだ」と探し続ける人たちに対して、
「いないよ」というクールな意見は当然あると思い
ます。
その根拠は大別すると次の3つに分けられます。
①実はもうすでに宇宙人は来ている。気がつかない
だけ
②存在はするが、まだ会ったことも連絡も受けた
ことはない
③やっぱり宇宙人なんて存在しない
こうしてみると②が一番現実的のようですが、①
などは映画で散々取り上げられていて、こんな
冗談みたいな説を唱えている人は一定数存在します。
でもみんな真剣に考えています。この本でも本当に
大切なのは「イマジネーション」であると説いて
います。
想像できることは実現するのです。 -
物理学者エンリコ・フェルミが指摘したフェルミ・パラドックス(地球外文明の存在の可能性の高さと、そのような文明との接触の証拠が皆無である事実の間にある矛盾)に関する本。「広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由 - フェルミのパラドックス」(2004/06/01)の増補版。
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なぜハビタブルゾーンにあると思われる惑星が数百億個銀河系だけでもあるとかいわれているのに、ETC(Extraterrestrial Civilization)の兆候が全く見えない、聞こえないのか?人間より発達した文明ならそのエネルギー・通信の痕跡がわかるはず。つまり、すぐそばにいるのにわからないようにしているか、遠くにいるけどまだわからないか、或いはいないか、の三択である。その詳細を物理学、生物学をもちいてすいさつする。すぐそばにいるのにわからないのは、マトリックス的であるがそれはちょっと難しい。まだ通信を行うほど文明を持つほど発達していない、というのはありうる。生命誕生、知能を発達させるほどの進化は相当確率が低い事象なのかもしれない。がそれはサンプル1なのでわからない。
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請求記号 440/W 51