壊れながら立ち上がり続ける ―個の変容の哲学―

著者 :
  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791770885

作品紹介・あらすじ

孤独から寂しさだけを引き算して〈個〉になっていくこと。
痛みや苦しみをかかえる目の前の他者に、哲学は何ができるのか。
社会モデルや社会構築主義など「原因は社会」という見方とは別様の仕方で、
個体のなかでの変容と回復はどのようにして起きるのか、どのようにそれらを誘発できるのかを問う。
気鋭の哲学者が、わたしたちの経験を、そして哲学そのものをダイナミックに動かす!

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  • 世界無化、努力の内的覚知、起こることとしての体験、「できること」と「できないこと」、「できるという能力性」の確保、BZ反応、システム再編を巻き込む予測不可能性、合理的思考の有用性の進化論的懐疑、システム2の対処上限人数は150人程度か?、独立作動系の意識と能力形成のための意識、過去百年間の歴史は例外的か?これからも続くのか?、身体存在としての我ら、ラディカル環境デザイン、圧倒的に環境が変わってしまった場合人間はどうなるか?、壁によじ登りながら食事をする、ランディングネットワーク、真理に到達するために主体が自身に変形を加える「霊性」、事実判断価値判断を盛り込まないエポケー、物語(ナラティブ)の効用、「正常性への偏向」と「状況のセルフコントロール」、問題の外在化、自らが変化し経験を拡張する「冒険的探究」、ストレスの制御を予期を含んだ行為の際組織化の結果として実行できること、「世界の代用物」としての妄想幻覚、

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著者プロフィール

1974年、北海道生。東洋大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。
文学博士。自治医科大学総合教育部門(哲学)教授を経て現在、東洋大学
文学部哲学科教授。専門は現象学・環境哲学・リハビリテーションの科学哲学。
著書に『大丈夫、死ぬには及ばない──今、大学生に何が起きているのか』
(学芸みらい社)『壊れながら立ち上がり続ける――個の変容の哲学』
(青土社)など多数。

「2022年 『絶滅へようこそ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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