ロシア・中欧・バルカン世界のことばと文化 (世界のことばと文化シリーズ)

制作 : 桑野 隆  長與 進 
  • 成文堂
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784792370886

作品紹介・あらすじ

旧「ソ連・東欧」体制崩壊後の新たな言語文化の諸相を学際的視点で描く。ロシア・中欧・バルカン地域の言語文化の新情報を紹介。

感想・レビュー・書評

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  • テーマ:ウクライナ-ロシアの関係を知るために

  • おすすめ資料 第453回 (2018.12.07)

    「ロシア・中欧・バルカン世界のことばと文化」

    ロシア・中欧・バルカンという3つの地域のことばと文化を取りあげた概説書。

    文字の成り立ち、民族名の定着、言語状況から言語の復興まで、興味深いテーマが一冊に凝縮されています。

    言語だけでなく、文学・文化・政治に興味がある人にもおすすめの一冊です。


    【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】
    https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200063843&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200144948&type=CtlgBook

    【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】
    https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/1989094911140204

  • スラヴ圏の様々な言語文化。

  • 題名のとおり,ロシア・東欧・バルカンという旧東側諸国の言語と文化について扱った図書。概説書のような書名ですが,内容は章ごとに分担執筆で,ある国の特定のトピックについて記述されています。こういうトピックを分けての分担執筆型の人文系の学術書は,狭い範囲を深く掘り下げすぎて(=専門的すぎて)読みづらくなることが多いような感覚でしたが,本書は初めてその地域に触れる人にもできるだけわかりやすくなるように書かれていて,とても読みやすかったです。
    「チェコ/スロヴァキア/チェコスロヴァキア -名乗りと名付けのエトニノム」の章では,「チェコ人」「スラヴ人」「スロヴァキア人」等の呼称の変化やすみわけの話であったり,「チェコ語」「スロヴァキア語」「チェコスロヴァキア語」の時代によるあり方の変化の話があったりして,興味深かったです。
    そのほか,ユーゴスラヴィアにおけるセルビア・クロアチア語の話があったり,バルカン地域の言語連合の話があったり,と少し専門的だけれど面白い話が満載でした。
    言語は,非常にわかりやすくシンボリックに集団を表現するものなので,政治状況・社会状況の変化の中で,大きな影響を受ける,ある意味で繊細な存在なんだなと改めて認識しました。

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