いきな言葉野暮な言葉

著者 :
  • 草思社
3.50
  • (0)
  • (6)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794204622

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • よく日本語は奥深いなんて言葉を耳にするけれど、自分の今のボキャブラリー、使っている言葉はこの世に存在する日本の言葉の中のほんの一部でしかないのかもしれないそんな気持ちになった
    言葉の解釈は人それぞれで確固たる正解はあるのかもしれないけれどないのかもしれない、一つの言葉にも人の数だけ解釈があるとしたら言葉の奥深さというものはどれだけ深いことだろう
    まだまだ自分には知り得ない言葉や意味、解釈があるのだと感じて日本語に、特に古い言葉にもっと触れてみたくなった

  • 2冊目の読書ノート 1993/9/5~2005/4/30に記載

  • 著者は大正生まれの新橋の芸妓さんで、後にアメリカで生活されたそうです。これがなんとも小粋で、お洒落な言い回しの素敵な一冊。
    まえがきでも触れられているように、この本に出てくる言葉を無理に使う必要はないのかもしれません。ただ、知っておくのはとても大切な事で、それだけでも感情が豊かになります。言葉は常に変化し続ける物で、使われなくなり消えてしまうものが出るのは自然の成り行きとはいえ、だからといって昔は誰もが持っていた豊かな心ばえや奥ゆかしさまで失ってしまうのは、それこそ野暮というものです。

  • 知っておいて損はないけれど、知らないと損ですよ。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1913(大正2)年銀座生まれ。2004年没。16歳で新橋の芸者となり、お座敷をつとめながら専門学校で英語を習得。海外の著名人の接待や、戦後の進駐軍との通訳で活躍。1956年アメリカに渡る。オペラのコンサルタントをするかたわら小唄や長唄など日本の古典芸能を教え、コロンビア大学等で東洋哲学の講義もしていたが、ニューヨークで晩年を迎えた。波乱万丈の生涯は本書およびその続篇である『江戸っ子芸者一代記』(戦後篇、アメリカ篇、ともに草思社)に詳しい。本書は、ドイツ語版、スペイン語版、チェコ語版はじめ世界数か国語に翻訳刊行され、それぞれに好評である。ほかに『ああ情けなや日本』『いきな女たち』『いきな言葉 野暮な言葉』(いずれも草思社)などの著書がある。

「2015年 『文庫 人情ことば 恋ことば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村喜春の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×