ソヴィエトの悲劇 下巻: ロシアにおける社会主義の歴史1917~1991
- 草思社 (1997年3月11日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794207494
感想・レビュー・書評
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非常に読み応えがあり、面白い。
第二次世界大戦を経て、フルシチョフ、ブレジネフ、
ゴルバチョフに至り、ついにはソビエトが崩壊するまでを描く。
巻末ではこれらを踏まえた上で
ソヴィエトは、そして社会主義はなぜ悲劇となったかを
丁寧に説いており、説得力がある。
イデオロギーから生まれた政権は、
イデオロギーの消滅とともに崩壊し始めた。
との解説には思わず唸ってしまった。
一面だけを切り取れば
冷戦は西側にとって壮大なシャドーボクシングであり
社会主義は実態のないバベルの塔だったようにさえ思わせる。
個人的には上巻に比べて新規の知識が多く、
それが引き込まれた要因かもしれない。
ともかくソヴィエトの歴史と社会主義の盛衰を知る意味では
満足いく書であることに間違いない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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