ソヴィエトの悲劇 下巻: ロシアにおける社会主義の歴史1917~1991

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794207494

感想・レビュー・書評

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  • 非常に読み応えがあり、面白い。
    第二次世界大戦を経て、フルシチョフ、ブレジネフ、
    ゴルバチョフに至り、ついにはソビエトが崩壊するまでを描く。
    巻末ではこれらを踏まえた上で
    ソヴィエトは、そして社会主義はなぜ悲劇となったかを
    丁寧に説いており、説得力がある。

    イデオロギーから生まれた政権は、
    イデオロギーの消滅とともに崩壊し始めた。
    との解説には思わず唸ってしまった。
    一面だけを切り取れば
    冷戦は西側にとって壮大なシャドーボクシングであり
    社会主義は実態のないバベルの塔だったようにさえ思わせる。

    個人的には上巻に比べて新規の知識が多く、
    それが引き込まれた要因かもしれない。
    ともかくソヴィエトの歴史と社会主義の盛衰を知る意味では
    満足いく書であることに間違いない。

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