- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794214881
作品紹介・あらすじ
1937年12月、南京陥落直後、アメリカの大手新聞に「南京大虐殺物語」がトップ記事として掲載され、その7カ月後、南京の日本軍による暴行の目撃談をまとめた『戦争とは何か』がニューヨークとロンドンで出版される。これが源流となって、南京大虐殺は東京裁判へと引き継がれ、歴史的事実として語られることになった。だが、果たしてその内容は真実を伝えるものだったのか。台湾の国民党党史館で新たに発掘した極秘文書『党中央宣伝部国際宣伝処工作概要』をもとに、これを検証。数々の疑問点、矛盾点を衝き、これらの報道が、中央宣伝部が総力をあげた対敵宣伝の、赫々たる戦果であったことを明らかにしていく。南京大虐殺の根拠を突き崩す画期的研究成果。
感想・レビュー・書評
-
台北の国民党党史館にあった国民党中央宣伝部の極機密資料に記されたプロパガンダ活動の立案と実施の記録と、南京事件に関する証言などを照らし合わせ、証言の背景を探る。この視点は証言の信憑性を考える上で必要だろう。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
南京大虐殺の事実に関する検証本です。
浅学ですが、確か歴史における検証は当事者および第3者の立場からも客観的に正当性がある資料こそが歴史における第1級資料のはずです。
その立場でいけば本書は良書であると個人的に
判断できます。
■南京大虐殺を世界に打診した南京大学教授、
南京国際委員会メンバー・その場の
外人記者が 国民党政府の顧問や関係者で
あること
■国民党政府が情報戦を重視する資料があった
■当時の始版の宣伝本みが大虐殺の
(とはいっても4万人、今たしか中国は
20万人とかいっるはず)ことを記載
しているが2版以降は中国国民党みずから
削除。(あとでばれるほどの捏造でやばいので)
■どうみても虐殺する余裕は日本軍にはなかった
しメリットがない
などなど納得できます。
この季節なので今までほっぽらかしにしていた
この手の本を読む気になるなあ。。 -
南京大虐殺は中国国民党宣伝部の陰謀であるという
立場から検証した本。
陰謀論を考えているため筆者の言うように読者も
中立性を保ちながら本を読む必要がある。
南京大虐殺を報道したのは外国人記者であったが、
その記者たちが中国国民党となんらかの関係を
もっていたという事実。
たしかにそこから考えると南京大虐殺を記事にした
人たちの記事が伝聞であって信頼性に足りなかったことなどが
納得できる。
まあでもすべてを鵜呑みにしてはいけないかも知れない。