- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794215154
感想・レビュー・書評
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人の良さそうな、親切そうな人が詐欺師の場合もある。
亭亭の人は、災害や死亡、詐欺被害等について、「自分は大丈夫だ」とその可能性を過小評価する。
何度もだまされる人は、自分の欠陥弱点を認識する能力が若干低い。
セールスマンは、立て板に水で話す人よりも、ぼくとつとした祭日そうな人の方が共感を呼びやすい。
説得力の要素として、権威、誠実さ、好感という3要素がある。
詐欺的霊能力者は、質問をたくさんする。そして相手が具体的な状況を発言すると、最初から自分が霊視していたかのように、自分の手柄として話を広げる。
ペテン師は相手を持ち上げる。しては肯定的な話なので真実だと受け入れてします。
権威は疑ってかかかれ。
広告したいのなら、人づてに良さが伝わるようにしむけるべき。オピニオンリーダーに商品の良さを語らせる。
人に贈り物をしたり、施しをすると、応報性により、あいてはこちらに何かをしなければならないという気になる。セールスマンはこれを利用する。しかし、過剰な施しは、相手をして、施しを正当化してしまう可能性がある。
過剰な一方的な施しは疑ってかかれ。
忙しいのに、忙しい時間を割いて、あなたに対応しているのだ、という恩義を感じさせ、自分の要求を押し通す。
容疑者に自白させるため、警官二人が対となり、一人が暴言などを吐く強気の警官、もう一人は理解のある優しい警官を演じる。そうすると、容疑者は優しい警官に親近感を抱き、自供し始める。
統一協会の勧誘の仕方。友人として向かい入れ、あらゆる人がその人を持ち上げる。やがて、その人は友人として彼らを受け入れ、心地よくなっていく。そうして人間関係から逃れられないようにして教義を吹き込んでいく。
願い事は小分けにしてみる。
収入を逸するより損害を被る方が人は嫌う。
サンクコスト(一度に損した額)を取り戻そうと、さらに金を使うこと。本当は損害を取り戻せる有力な見込みがない限り、それ以上金額を費やしてはならない。
過剰な選択肢の数は人を消極的にさせてしまう。
詐欺師は相手にその決定が重要ではないと思わせながら、決断させる。
長文の方が短文の方が説得力が増す。
選択肢を多くして不安な状況にさせてから、親切を装って助けてやると、信頼される。
商品をぐちゃぐちゃに陳列し、客を困惑させておいて、店員が客を助けてやると信頼感が増す。
「いいえ」と言われるような質問をしない。
相手を説得するには、力を弱く、強制しない。
自分に選択させる。強制的に選択させたように思わせない。
報酬が高すぎると内的自発性を摘み取ってしまう。適度が良い。
行動を制御すると心も制限されてくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
騙されたと気づかないうちに乗せられる。
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実用的な詐欺の啓蒙本かと思ったら社会心理学の先生の書いた本。そうは言ってもさすがアメリカ、実例たっぷりで読みやすかった。なかでもイェール大で行われた実験はコワイ。
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ハミルトン・ムーア&アソシエーツ糾弾祭り・その4。
ハミルトンなんちゃらに限らず、詐欺のセオリーは大体共通してるんで、ひとつ対策を身に着けておけば騙される可能性も減るんじゃないかと。 -
ボリュームがあり、ちょっと読むのがしんどいね、でも意外なことがけっこうある。全部読んでなかったけれど期限がきたので返しました。予約も4人ほど入っていたしね。