おいしいハンバーガーのこわい話

  • 草思社
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本棚登録 : 511
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794215871

作品紹介・あらすじ

ハンバーガーはおいしいけれど、その裏側には驚くような話、こわい話がたくさんある。食べる前に知ってもらいたい大切なことを、この本は教えてくれる。

感想・レビュー・書評

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  • 辛辣な内容だけど、こうやって注意喚起促す本も必要かと。マクドナルドの歴史や肉について触れている過程も興味深かったし、ここまでファーストフードをこき下ろしていたのは小気味良かった。事実なんだろうけど実際に存在しているのは確か。しばらくは食べるのが怖くなってくるなぁ。

  • チキンナゲットってどうやってできているのかと考え、調べてみたところ、結構すさまじい映像をみてしまったのが本書を読むきっかけとなった。
    本書は、「ハンバーガーはこうして生まれた」、「子どもは大事なお客さま」、「マックジョブってなんのこと?」、「フライドポテトの秘密」、「スカッとしない清涼飲料の話」、「牛や鶏はどんな目にあってる?」、「ファストフード中毒」、「きみたちにできること」の8章で構成されている。
    タイトル通り、ハンバーガー等に代表されるファストフードに対して様々な観点から考えさせてくれる本。したがって、基本的にファストフードに批判的な立場で書かれている。
    興味深かったことをいくつか列挙しておく。
    「マックジョブ」の項目で、「学校に行きながら週に20時間以内の仕事をする子たちは、その仕事から経験と自信を得ることが、さまざまな調査によってわかっている」という。その一方で、週に20時間以上働く子たちは、授業をさぼったり、中退する確率が高くなるという。これは、日本でも同じことが言えるのかもしれない。
    「フライドポテト」の項目で、家族経営で頑張る農家が次々と巨大企業に呑み込まれているという。これは鶏や牛でも同じことであり、コーンシロップの原料となるとうもろこしでも同様のことが起こっている(DVD『キングコーン』参照)。
    では、アメリカではもう家族経営的な企業体は無理なのか?と考えてしまうがそうでもない。最後に「インアンドアウト」や「バーガービル」等の例を挙げる。この点で少しだけホッとできたが、アメリカにおけるファストフードの問題は本当に多岐にわたる。では、日本はどうであるか。
    次はそこを知りたく思う。
    公民の授業にとり入れられるような気がした。

    • bibliotekさん
      ドルゴンさんのレビューを読んで、私も「チキンナゲットの作り方」を調べてしまいました。(怖)
      他の方のご意見やレビューって勉強になりますね。あ...
      ドルゴンさんのレビューを読んで、私も「チキンナゲットの作り方」を調べてしまいました。(怖)
      他の方のご意見やレビューって勉強になりますね。ありがとうございました。
      2013/06/06
  • ファーストフードのハンバーガー、主にマクドナルドを題材にしているけれど、ここに書かれているのは食の安全の話や資本主義、貧困問題など現代に生きる私たちが直面している問題ばかり。

    今の日本(2012年12月現在)、日本はデフレ、デフレと言われているけれど、このデフレは安いものを追い続けた結果起きたことであり、収入が伸び悩んでいるのは安い価格のお店で働く人たちの賃金が安いことにある。

    内容は子どもたちには難しい部分があると思うけれど最後の章「きみたちにできること」はぜひ読んで欲しい。
    日々、出来ることから変えられることがあるのだから。

  • マックが安全じゃないのは知ってたけど改めて見るとこわいねぇ・・・
    ロッテリアとかモスとかも中身はたいして変わらないんだろうなぁ。

    でも、ファストフードは2週に1度は食べたくなるんだよね。
    巧妙に引き付ける味に魅かれて(笑)

    しかし、子供向けに書き直された本だったのね・・・
    日本の新書とあまり記述レベルに差が無い。
    日本人は幼稚なのかなぁ?(笑)

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • マックではもうコーヒーとツイスト以外は食べない。

  • ハンバーガーが如何に不健康な食べ物かという内容かと思ったが、それ以上に世間に与える影響など、こわい話であった。
    アメリカでは、多くの子供がファストフードや清涼飲料水を毎日のように摂取すので、肥満が多い。
    それは、マクドナルドが練った戦略に子供をターゲットにしたことが大きいが、その過程で子供に味見をさせたり、何だが人体実験の様な気がして気分が悪くなった。
    気分が悪くなると言えば、鶏や牛の育てられ方や処理の仕方もそうである。
    もしかしたら、それらはファストフードに限ったことではないかもしれない。安い食品はそうなのかもしれない。
    それに対して私たち消費者が出来ることは、著者が言うように、真っ当でないものを買わないことである。
    買わないことで意思表示をするのである。
    本書は、子供向けに書かれた本である。
    食に対する意識は、子供のうちから持っておくべきだと思うので、ファストフードが好きな子供には是非読んでほしい。

  • via 水野さんの書評

    しばらくファースト・フードを倦厭しそう。。。
    っていうか、子供を連れて行くのは控えよう。。。

    恣意的な視点でちょっと過剰に書かれているところもあるんだろうけど。

  • いつでもどこでも気軽に食べれるファストフード。

    それらの食べ物は一体どんな材料でどうやって作られているのか。

    人間が健康に生きていくうえで「食」は決して無視できません。

    だからこそ、身の回りのある食環境がどういうものなのかを知ることは大事だと思うので、こういった本はとても勉強になります。

  • 昔のマックのえげつない話と、昔のアメリカの食材の酷さについて満載の本。
    他の本で、マックのおいしそうなにおいは添加されたものだと知って以来マックはほとんど食べなくなったけど、食べる気が失せる本。

    最後の方に載っていた、この考え方がすごく心に響いた。

    その会社の商品を買うということは、その会社のやり方に賛成し、1票を投じるのと同じ意味を持つ。

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著者プロフィール

アメリカのジャーナリスト。既刊にベストセラーとなった『ファストフードが世界を食いつくす』『ファストフードと狂牛病』『おいしいハンバーガーのこわい話』『巨大化するアメリカの地下経済』。

「2018年 『核は暴走する 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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