新装版 江戸の町 上 巨大都市の誕生 (日本人はどのように建造物をつくってきたか)

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 62
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794217790

作品紹介・あらすじ

この本は、江戸の町がどのような考えにもとづいて計画され、また実際にどのような町であったかを、はじめてイラストレーションと文でつづったものです。上巻では、初期の城下町建設にはじまり、開幕によって江戸が天下一の都市へと成長していくありさま、そして、明暦の大火によって、江戸城の大天守もろとも町が焼失してしまうまでの、約70年間を描きます。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸城の歴史を知るのに学術的。

  • 江戸の人情話を色々読んでいても、町並みは想像するしかなかったのが、この本で一挙に解決しました。
    多分、文字で表すと二行位で済んでしまう事がイラストを併用する事によって二頁に亘って解き明かされています。
    この本をガイドに時代小説を読んでも楽しいと思います。

  • 江戸の町がつくられる所から明暦の大火まで。
    江戸城が作られていく所が、土台や石の切り出しなど仔細だけど見てすぐわかるように描かれているのが凄い。
    建物や道具の描写も凄いけど、作業している人々もとても生き生きと描かれていて、資料としてだけでなく、画集やイラスト集としても楽しめる上下巻。
    ラストの明暦の大火の所は、今まで築き上げたものが凄かっただけに失われる怖さが見開きで伝わってきました。
    江戸前期(特に寛永時代)が知りたいのでこちらを登録しますが、江戸の繁栄の時期が描かれている下巻もいいです。

  • ★★★★★
    町の発展を通して、人々の暮らし、文化、歴史、技術を見ていく。
    あらためて、江戸の町のでかさ、考え抜かれた縄張り(整地)に驚かされた。
    武将だけではなく、市井の人々、文化人、技術者など、様々な人々が歴史を作ってきたんだなあと^^
    江戸でも町の緑化運動があったとか、ほう!って情報もたくさんありました。
    (まっきー)

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著者プロフィール

内藤 昌(ないとう・あきら)
1932年長野県生まれ。東京工業大学建築学科卒、同大学院博士課程修了。工学博士。名古屋工業大学名誉教授。愛知産業大学名誉教授。日本都市史・日本建築史を専門とする。日本建築学会賞受賞。名古屋工業大学教授、東京工業大学教授、愛知産業大学学長を歴任。元日本建築学会副会長。江戸の町の建設過程を検証し注目を集めた『江戸と江戸城』(鹿島出版会)をはじめ、『新桂離宮論』(鹿島出版会)『復元安土城』(講談社)『日本 町の風景学』(草思社)など著書多数。

「2010年 『新装版 江戸の町 下 巨大都市の発展』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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