- Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794220288
作品紹介・あらすじ
ユーロ圏はいまや大変なことになっている。ギリシャ経済危機は一段落したが、さまざまな加盟国の事情が交錯し、破綻寸前から超優良国家まで、過度な環境・人権重視派から伝統重視派まで入り乱れて、さながら人類の未来を予知する実験場である。
この本は最新ニュースをきっかけに32 か国の国民性やお国事情を探った刺激的で無類に面白いヨーロッパ観察記である。
感想・レビュー・書評
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クーリエ・ジャポンの今月号で、「こうすれば世界の人と上手につきあえる」という特集を組んでいる。60数億人が地球に住んでいれば、様々な価値観や個性を持っている人がいる。今回の本は、ヨーロッパに限定しているがそれぞれ個性に満ちあふれている。
最初に気になったのは、財政危機で話題になっていたギリシアだ。調査によるとギリシア国民の8割は「私の人生は幸せだ」と答えているとある。その背景にあるのは、楽しく毎日が暮らせればいいと言う「おおらかな楽天家」なので、借金やで脂肪で首が回らなくてもケセラセラ。負債完済して奇跡の経済成長でEUの優等生なんて夢のまた夢だな。
フランス人に関して、「最も無愛想・不親切・退屈」と書かれている。とてもではないが日本式の接客など期待できない。あのユニクロがよくパリに進出したなあ。クーリエ・ジャポンの今月号には、元スタッフの不満が載っていた。「お客様は神様」なんて言う発想を持ち合わせていないのだから無理もない。
スイスというとあの「アルプスのハイジ」が浮かんでくるが、スイス人自身はどう思っていうかというと少なくとも文化人は歓迎していないようだ。その理由は、明るく楽しい世界になっているアニメが気に入らないとある。
EU加盟国で何かを決めるとなると大変だろうなあ。どこぞの政党のようにぶれて軌道修正が聞かないまま「あれー」という状態になったりはしないのだろうか。昔からいる人たちに加えて、アフリカ、中東、アジアからの移民が増えているのでこれからどう変化するのか気になるところだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヨーロッパのニュースがよく取り上げられるので各国の気質・性格がどのような違いがあるか知りたいと思ったので選びました