- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794223616
作品紹介・あらすじ
実はは格差がひどいドイツ。もはや崩壊寸前の日本。
ドイツ在住35年超の著者が綴る、介護・医療制度の国債比較ルポ。
世界一の高齢国ニッポンの老後は、介護も医療も、実はあまりに恵まれていた! 将来の世代が心配になるほどに――。
欧州の高齢国ドイツが苦しむ介護と医療の問題を紹介し、日本と徹底比較。
在独35年超の著者が日本での両親の入居施設探しに奔走した経験などを交えつつ綴る、介護・医療の国債比較ルポ。
【内容より】
◎ドイツの老人ホームは高額で庶民派は入れない
◎「福祉国家ドイツ」の驚くべき医療格差
◎人口あたりの医師数、日本はドイツの6割以下
◎ドイツの介護職は外国人の出稼ぎ仕事と化した
◎延命治療をしないほうが、苦しまずに死ねる。
感想・レビュー・書評
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筆者の介護の体験に基づき日本とドイツの比較。時間の流れに従い比較されているので理解しやすいと思います。
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欧州特にドイツとの制度の比較について書かれている。
終盤は自身の体験も踏まえた感想などがメイン。
やはり自身の体験が元になっているのは大きい。ん日本では何かと欧州が北欧が素晴らしいと言うが、そういう人は現実と日本がいかにいかがわかっていない、知ろうともしない。
んこれでは数十年前に北朝鮮を地上の楽園といった朝日新聞と同じ。
内容もわかりやすく簡単で読みやすいのでぜひ読んでほしい。
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日本の社会保障は欧州に劣っているという固定観念を一掃
何事にも「ファクト」と「本質」の理解が欠かせない
日本とドイツ
ベンチマークとの比較は、ともすると感情的な主張になりがちな日本の問題を、相対化し冷静な分析を可能にする
それは感情的な主張に比べ遙かに生産的である
日本の社会保障は持続不可能
人口構成が逆ピラミッドになった以上、それは明白
にもかかわらず、制度改革に繋がらないのは
①利益を享受する層の改革の忌避 当たり前
②それを説得する政治のリーダーシップ不足
日本の場合は明らかに後者だが、世界も同じ傾向へ
世界中が高齢者ポピュリズム
しかしそれは合成の誤謬
高齢者を特権階級とする体制は、若者世代を虐げる結果、
少子化をもたらし、国力の衰退を不可避とする
高齢者は自分たちには関係ないと黙殺するのだろうか
その国の未来は「焦土」となるしかない 二度目の敗戦