文庫 微妙におかしな日本語: ことばの結びつきの正解・不正解 (草思社文庫 か 8-1)
- 草思社 (2020年12月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794224842
作品紹介・あらすじ
満面の笑顔 汚名挽回
相性が合う 暇にまかす …
どこがおかしい?本当におかしい!?
辞書一筋40年のことばの達人が
日本語コロケーション(ことばの結びつき)の盲点を徹底解説!
「満面の笑顔」「眉をしかめる」「足もとをすくわれる」「息を吞み込む」……
これらは従来誤用とされてきた表現だが、本当に間違いと言い切れるだろうか?──
『日本国語大辞典』の元編集長で辞書一筋40年の著者が、「語句と語句の結びつき」の使用実態を
各種辞書や日本語データベースにあたり徹底調査。
辞書編集者として古代から現代までの日本語の変化を見てきた著者だからこそ言える
日本語の「正解・不正解」とは。
どっちが正解? どっちも正解!?
●暗雲が垂れ込める? 暗雲が立ち込める?
●寸暇を惜しんで? 寸暇を惜しまず?
●三日に上げず? 三日と上げず?
●腑に落ちる? 腑に落ちない?
●間が持てない? 間が持たない?
●足をすくわれる? 足元をすくわれる?
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
私は昔から本を読んだり、文章を書くことが好きだった。
しかし、やはり読書家の母からいつも言われるのが、「読書量に比してアクセントが変」「読み方が違う」ということ。
幼い頃は大層腹立たしかったが、大人になる前に直せて良かった、とも思う。
だが。本書を読んで自分はまだまだ何も知らないことを痛感した。
こっちであってる、よね?!とかなり揺れた。
あっていたとはいえ、正しいのが何なのかわからなくなる。
それは、言葉が生き物だから。
忖度、といえば某首相なのだが、本来は「ヒラの部下が上席に配慮する」と言う意味ではない。
「伏線を張る」と言っていたけど「伏線は敷く」ものだっけ?(結論を言えばどちらでも可)
アンケートは「する」もの?「とる」もの?
初心は「忘る」もの?「忘るる」もの?
見出しに両方記載があるものだから、だんだんわからなくなってくる。
ところで、今私が書いている言葉、あってる?!
本書は言葉の使い方を断罪するものではない。
原典があればそれを示すので覚えやすいし、例示を出したり、辞典や小説の一部なども引用しているから使い方もわかりやすい。
それにしても小説家はわざと間違えた表記にしているのかそれとも本当に間違っているのか。
それはわからないけれど、言葉のプロでさえ誤りや揺れがある。
だから自分も間違えていい、ではなく、誤用しがちだから気をつけようと思う。
本書は間違いやすい言葉辞典(あれ?あってる?)として置いておきたい。
言葉って難しくて面白い! -
また読む!読み直す!
-
べ、勉強になる…
気を付けよう… -
校正の鬼みたいな人が、微妙な誤用を指摘している本。
全く面白くないので、校正者になる人だけが読めば良いと思います。