真説 老子: 世界最古の処世・謀略の書

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 48
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794226006

作品紹介・あらすじ

「あるがままでいい」とは
「何もしない」ことではない。

『孫子』『韓非子』など後の中国思想に決定的影響を与えた
『老子』には本当は何が書かれているのか――。
中国はもとより、日本においても『老子』を
処世・謀略の書として読むことは一つの伝統だった。
しかし、そうした読み方は今や完全に失われていると言っていい。
本書では『老子』を徹底的に「成功」のためのリアリズムの書として読み解き、
乱世に生まれた処世と謀略の理論を現代によみがえらせる。


1章 「あるがままでいい」というウソ──封印された『老子』謀略術
2章 「道」は成功者を必ず殺す──『老子』が喝破した世界の仕組みとは?
3章 『老子』とは「道」を利用した戦略である──「反」と「柔弱」
4章 「足るを知る」本当の意味──人間の欲望が生死を分ける
5章 「王」はいかに人を動かすべきか──権力と敵意の構造
6章 「隠君子」という生き方──なぜ真の成功者は隠れているのか

感想・レビュー・書評

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  • もともとの自分の波長とも合っていることもありますが、すごくためになりました。

    何もしなくて良いわけではなく、強かでいつつも謙虚に。
    「足るを知る」を忘れないようにしたいものです。

  • 老子さま!!私は考え方で、あなたが1番だと思ってます!この考え方で、私は幸せで居続けます。反と柔弱、基本にそって歩みたい。何回も何回も読み、自分の物にしたい。

  • 自分にとっての今年の本のBEST1を選ぶとしたら、間違いなくこの一冊。
    「真説孫子」とも迷うけど、この本によって老子への既成概念が良い意味で崩れた。
    今迄殆ど理解出来なかった老子の思想が鮮明になった。
    老子の思想は隠遁な哲学ではなく、積極的な処世術だったのだ。
    日本人が如何に老子を誤解しているのかよく分かった。

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著者プロフィール

横浜生まれ。古典や名著、哲学を題材にとり、独自の視点で執筆活動を続ける。近年は特に弁論と謀略がテーマ。著書に、アリストテレスの弁論術をダイジェストした『アリストテレス 無敵の「弁論術」』(朝日新聞出版)、キケローの弁論術を扱った『言葉を「武器」にする技術』(文響社)、東洋式弁論術の古典『鬼谷子』を解説した『鬼谷子 100%安全圏から、自分より強い者を言葉で動かす技術』(草思社)などがある。

「2019年 『欧米エリートが使っている人類最強の伝える技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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