- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794450128
感想・レビュー・書評
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最近自分の周囲にインドが溢れてきた事に気づく。街の至るところでスパイシーな香りを漂わせるカレー屋、テレビ会議の向こう側には流暢な日本語を話すIT技術者。少し前まではインドと言えば、ガンジス川の沐浴シーンや、ぶら下がって乗車する通勤ラッシュの映像、独特の楽器の音と妙に心に残るダンスの映像などに加え、太平洋戦争時に親日的だったと言うパール判事やチャンドラ・ボースぐらいしか知識は無かった。
日本では未だにインドのニュースは少ないと感じる。アジアで存在感が増すインドに対してどれ程の日本人が彼の国を理解しているだろうか。
本書はインドという国を歴史、政治、民族、特に外交面で周辺地域とどのように関わってきたか、また太平洋戦争後の冷戦構造からその崩壊、さらにはアジアでの中国の台頭の時期を俯瞰的に抑えるには非常に分かりやすい。
人口構造だけでなく教育レベルの向上、未開のインフラなど、市場として見るならこれほど魅力的な国はなく、また文化や歴史も他の国とは異なる独自性に知的好奇心は大いにくすぐられる。
インドに触れるスタートしても読みやすく、場合によっては他の本で判らない部分をめくり直すような読み方もできる。非常に良い内容詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
[ 目次 ]
第1部 インド世界の特色とインド認識の変遷(インド世界の特色;日本人のインド観 ほか)
第2部 現代インドの歴史的展開(なぜインドは外国の植民地になったのか;反乱と自立の目覚め ほか)
第3部 世紀末の変動とインドの台頭(経済自由化の発進;世界をまたにかける印僑の貢献 ほか)
第4部 インドの国際的存在感の上昇(議会民主主義の安定;「ねじれ冷戦」の終焉と周辺外交 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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