- Amazon.co.jp ・本 (71ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794507662
感想・レビュー・書評
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「へびのしっぽは、しっぽでいるのがイヤになる時があります。なぜなら、前が全然進まなくて、退屈してしまうからです。
そんなへびのしっぽが、タンポポと友達になりたいと思いました。でも、「はじめました」といったとたんに自分の意思とは関係なく体が進んでしまいます。」
ともだちがほしいのに、ずるずるとひっぱらられてしまうへびのしっぽ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
しっぽの意思で止まった!
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へびのしっぽが主人公。斬新!
しっぽはおともだちがほしくて、出会ったものたちに話しかけるのですが、何しろしっぽなので、話をしようとした瞬間にどんどん引き摺られていってしまいます。
話しかけても話しかけた相手には届かず、違う相手に届いてしまう。そんなちぐはぐな掛け合いが面白いです。
あと、登場人物にいぬのふんって初めて見たかも。斬新。
最後どうなるかなーと思っていたけど、自己主張できたのがよかったです。
途中、アゲハチョウに会った時の、
「こんなへびのしっぽなんぞからはなしかけられることじたい、じぶんのうつくしさにたいするぶじょくだとおもっていました。」
なんていうアゲハチョウの内心の呟きは、子どもが読んだらどんなふうに伝わるのかな?と思うと面白い。
しかし、しっぽに独立した自我があるってつまりどういうこと?なんだか不思議な気分になるお話。 -
自分の意思とは関係なく、頭の行くところに引きずられていくヘビのしっぽ。
ちゃんとお友達、できるかな?