- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794806123
作品紹介・あらすじ
北欧の地で繰り広げられた歴史ドラマを豊富な写真と図版で再現。
感想・レビュー・書評
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国王を中心に書かれているので読みやすく、北欧の歴史のとっかかりにちょうど良いと思いました。中世から近代まで広く扱っているのでひとつひとつの時代の記述は多くはありませんが、ここからまた探していこうと思えます。
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創作活動のためにスウェーデンを調べていた時に、北欧史に明るくなくても読みやすそうだなと思って手に取りました。物語というだけあって、確かに小説を読んでいるような感覚で読みやすかったです。
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TT4a
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スウェーデンの歴代王朝についての通史。
あくまでも通史であり、すべての王が取り上げられているわけではない。個人的には「要するに悪い奴ではあるまい」のカール13世について知りたかったのだが、そのくだりの詳述はなかった。また、スウェーデンに幾人もいたらしい興味深い王妃についても、ごくわずかしか触れられない。
しかし、我が国での認知度は相対的に低いと思われるスウェーデンの王制について、すばやく概観をつかめる点で良書である。さらりと読みやすい文体、親切設計の脚注も目的に適っている。
ヨーロッパ大陸の諸王家にも不可避的に言及されるため、西洋史について最低限の知識のある人向け。
2011/9/21読了 -
クリスティナ女王の伝記物語はあるのに、その父親のものがないのはなぜなのだろう? 16歳で即位し、40歳にもならずに戦死した北方の獅子王グスタフ2世アドルフ。彼の情報が得たくて読んだ本。
彼の治世下でスウェーデンはヨーロッパの大国になった。
なかでも心くすぐるのは18歳の国王が29歳のオクセンシェルナを宰相に任じたというところ。後世、グスタフ・アドルフは大王と呼ばれ、オクセンシェルナはヨーロッパ随一の名宰相として知られるようになる。
熱情の国王と冷静な宰相の名コンビはかなりの萌えツボなんだが、誰か物語か歴史漫画にしてくれないかな。 -
言葉を勉強するためにはその国の歴史を知らなくてはと思って読んだ本。
物語というだけあって、登場する国王や女王たちの人となりがよくわかって非常に読みやすかった。
スウェーデンという国の歴史を全く知らなくても十分楽しめる内容になっている。
私は高校時代日本史を選択したので、世界史の知識が弱い。
だが、この本は当時の世界状況も説明したうえでスウェーデンの歴史を書いているので、親切であるとともに公平な見方をしていて、そういう観点からいっても読みやすい本である。
スウェーデンの王室は一度断絶している。
王室の都合ではなく、王室を見限った議会が国王たるにふさわしい人を迎え入れた。
ナポレオンの将軍の一人でスウェーデンとも闘ったことのある人で、その闘いぶりと敵国の兵隊に対する
思いやりを買われたようだ。
だが、この人に決まった経緯が「物語」である。
もともと議会はデンマーク王室から迎えることに決まっていた。
だが勝手にそのことを決めると時の覇者ナポレオンがよけいな詮索をするかもしれないので、説明をするために大使をフランスに派遣した。
その時同行した人間の一人が単独行動に出た。
今スウェーデンに必要なのは王様でもなく文民でもなく、武人で政治家だ、
意中の人(ナポレオンの将軍)に勝手に打診して内諾を得てから大使に報告したのだ。
当然大使、議会は大あわて。
本人も乗り気な上に、ナポレオンからも承諾する文書が届いてしまった。
誰がふさわしいのか議論をしていくと、結局その人がふさわしいという結果になり、ナポレオンの将軍に落ち着いたという。
この合理性がすごい。
日本なら何の権限もない人間が見立てた人を国王にするとは、その人がどれだけ優れていたとしても考えられない。
大国に囲まれた小国が生き延びるために選ばざるを得なかった生き方なのであろう。
この本を読んでそのことがよく理解できた。 -
時代的には、カルマル同盟決裂後の独立後から。
タイトル通り物語のように書かれてるので非常に読みやすい。
スウェーデン史の取っ掛かりには、最適な本だと思います。
独立を果たしたグスタフ・ヴァーサ、バルト帝国を築いたグスタフ2世アドルフ
バロックの子と呼ばれたクリスティーナ女王などを筆頭に、他にも素敵な王達が描かれてます。 -
私には少し難しかったです。世界史をおおむねわかってる人じゃないと王家の仕組みとかつながりがわからなくて戸惑うかも…
っていうかわかりませんでした(アホです)
文章が整頓されてなくて読みにくい印象を受けました。
読み直したので再評価。
勉強したので前よりは理解できましたが、わかりにくい印象はぬぐえませんでした。歴史的事件に関して、読者がすでに知っていることを前提にして書かれているので、不親切。