木々は八月に何をするのか: 大人になっていない人たちへの七つの物語

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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794806178

作品紹介・あらすじ

本書に収められた七つのショートストーリーは、いつ、どこで、遠くて近しいような現実が起こりうるかもしれないという可能性を秘めている。今、踏みしめている大地の内側に、果たしてもう一つの世界があるのだろうか?刻まれてゆく時間は保存できるのだろうか?何が普通で何が普通ではないのだろう?あなたは信じますか?こんな幻想的な世界の存在を!世界が注目を寄せる、現代フィンランド文学を代表する作家レーナ・クルーンの第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 『世界堂書店』で知ったクルーンの作品を読む。「いっぷう変わった人びと」が気に入った人は、絶対こっちも手にとったほうがいい。ちょっぴり悲しいのだけど、迷っている/迷いこんだ存在にむけるやさしい視線。庭園ものの表題作がすばらしいと感激していたら、「秘密のコーヒー 葦の物語」がさらに心に残るものだった。「未確認生物学者とその生物たち」……これ変な作品ですねえ、まだ日本語で読める本が何冊もあるみたいなので楽しみだ。

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著者プロフィール

著● レーナ・クルーン(Leena Krohn)
1947年生まれ。フィンランドの作家。小説、児童書、絵本などを手がけ、環境問題や世界情勢といった社会問題に関する意見も精力的に発信している。フィンランド最大の文学賞であるフィンランディア賞や芸術家に贈られる最高位勲章など数多くの賞を受賞。代表作『タイナロン』はアメリカで世界幻想文学大賞候補作に、『蜜蜂の館』は北欧閣僚評議会文学賞候補作に選ばれている。2015年にアメリカのCheeky Frawg社より『Collected fiction(レーナ・クルーン小説選集)』(未邦訳)が刊行された。

「2018年 『人間たちの庭 ホテル・サピエンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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