紅茶を受皿で: イギリス民衆芸術覚書

著者 : 小野二郎

• 晶文社

感想・レビュー・書評

[amber-eyesさんの感想 · 2012年10月27日]

これは林望さんが書いたイギリスエッセイの、師匠筋に当たる本といって間違いないでしょう。
イギリス料理、紅茶、ビートン夫人など、リンボウさんの本に見られるキーワードが、この本にはしっかりと埋め込まれています。
二人の本の違いはというと、林望さんがどちらかと言えば、中〜上流階級の暮らしぶりに光を当てるのに比べ、こちらは庶民生活の中に見られる生活芸術に注目しているところでしょうか。

絶版になっているようですが、いまだにイギリス文化を語る場合に引用されることの多い良書です。