漫画の時間

著者 : いしかわじゅん

• 晶文社 (1995年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kuroinohosさんの感想 · 2018年10月23日]

すごいのである。
　ヤクザの儀礼の解説本、田亀源五郎(のホモの雑誌に掲載されてるやつ)、完全に定型化したエロマンガ、士郎正宗　犬丸りん　他、手当たり次第に読むマンガ読みいしかわじゅんの恐るべき量が圧倒するのである。
　水木しげるの後裔とか、その他のいろいろが、恐るべき知性に支へられ、面白い文章によって出てくるので、読んでて面白い。

[Amyさんの感想 · 2010年9月27日]

読んだ後、「ああ、この人は本当に漫画が大好きなんだな」
と思った。

平易な文章ながら言葉選びが巧みなので、
読みやすいのに内容に深みがある。
プロならではの視点で新しい気付きを
与えてくれる。

漫画初心者のわたしに、今後漫画を読んでいくための指針を
示してくれた本。

[李宙耶さんの感想 · 2015年7月2日]

変化しているつもりでも、変化しないことを知る。
変化を自らが知る事は困難だ。

[tamakiiiさんの感想 · 2010年11月6日]

漫画の評論集．冒頭の「漫画の読み方」はそこそこおもしろいが，それ以降の各評論は評論としてはさほど面白くない．ただ，3/5を過ぎた辺りから読みものとしておもしろくなった．80〜90年代漫画の旅手帳といった感じの本．

「評論云々」というのであれば圧倒的に『テヅカ・イズ・デッド (NTT出版)／伊藤 剛』の方が面白いけど，趣味本としては十分楽しめる．なによりその時代の人の交流などはなかなか読めないので．

評論集としては面白くなかったけど，「漫画は楽しいなあ」と思わせてくれた点と，最近ますます酷さを増している積み本に対して，「趣味本を積むのは他人の図書館を自室に作る感覚の楽しみである」を発見させてくれた点で，いい読書だったと思う．

[sweetcakeさんの感想 · 2007年5月8日]

描線・コマ割り・バックのテクニック、センスと工夫、約束事…。うまい漫画とヘタな漫画の見分けかたを、図解を用いて指南。さらに、ギャグ、4コマ、劇画、少年・少女漫画、レディスコミック―あらゆるジャンルを網羅。コミック界を揺るがせる新星から胸うつ名作まで100の作品と人を推薦する。怒濤の勢いで進化する現代最大のメディアが、これ一冊で、正しく楽しく読み解ける。現役漫画家が贈る「漫画より面白い漫画案内」。

[やなさんの感想 · 2005年5月27日]

BS漫画夜話に出てくるような内容。比較的マイナーな漫画が出てくる。エロ漫画の解説ページは開けにくい。