印刷はどこへ行くのか

著者 :
  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794963000

作品紹介・あらすじ

1992年、京都の老舗、中西印刷はコンピュータを導入。活版の時代が終わった。あれから5年…。DTP、印刷工程のフルデジタル化、オンデマンド印刷、CD‐ROMやインターネットなどの、電子出版の出現…。印刷の現場はめまぐるしく動いている。本とマルチメディアは、共存できるのか?街の印刷屋さんの21世紀にむけた挑戦の記録。

感想・レビュー・書評

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  • 1997年出版。前作の『活字が消えた日』から3年。この時期の印刷・出版業界って激動だったんですね。出版社を蹴ってIT屋になった1991年新卒の身としては、かなり複雑な心境。
    それにしても御尊父の中西亮氏、ただ者じゃない!
    そちらの著書も是非拝読したい。

    個人的には、漢字コードの話(4章)がツボ。JIS漢字も大概だけど、ユニコードの設定ってのも、表音文字文化圏の人達に音頭を取らせてはいけなかったんだよね、ホント。異体字をバッサリ切り捨てた中国の方針は、筆者も言うように、確かに卓見だわ。でも真面目な話、漢字文化圏の漢字コード統一問題は深刻かも。

    あと、罫線の話も面白いと思った。確かに今現在、日本で流通している便箋は、縦書きでも横書きでも罫線のあるのが主流。でも、アルファベット圏の手紙って、手書きでも罫線ないよね。国産でもエアメール用の薄い便箋には罫線ないし。日本語って真っ直ぐに書くのが難しい文字?いやいや、筆書き時代の巻物には罫線なんかないわ。んじゃ、現代日本人に特化した話なのか?

    巻末対談は、なんと紀田順一郎氏とです。

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著者プロフィール

北里大学医学部附属新世紀医療開発センター 先端医療領域開発部門新生児集中治療学教授

「2021年 『新生児の呼吸・循環 判断力・実践力UPのためのケース71』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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