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- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794967534
作品紹介・あらすじ
戦後の建築界で独り、哲学的な視座で思索し、発言しつづけた白井晟一。1950年代に丹下健三、川添登らとの伝統論争に関与し、当時の建築ジャーナリズムを賑わせた。その論争に関わる「縄文的なるもの」をはじめ、装丁家・書家としても知られた白井ならではの美と創造をめぐる論考など、全43編を収録する。
感想・レビュー・書評
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なぜか空海に興味が湧いてしまいました。
仏教の歴史と、宗教を輸入した人間に対する著者の想像力には迫力があります。
私の場合、辞書を片手に読まないと理解半分といった表現が多くあって、読み進めるのに苦労しました(汗
めし、豆腐などのテーマは、もし今、御本人に語ってもらえたとしたら、この時とは違う切り口のロジックがでてきそうな気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
既刊の単行本に解説が加わった本の編集になっています。
解説で松本巌氏が伊豆韮山の江川太郎左衛門邸の銅版葺きの屋根を嘆いています。著者である白井晟一は改修前の屋根を見てエッセイを書いていますが、昭和32年より前のことなのでしょう。「茅山が動いてきたような茫漠たる屋根と大地から生え出た大木の柱群」(P109)の柱に私は感動しましたが、茅葺屋根は失わなわれたのでした。本文はポイントも大きく読みやすいです。
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