偶然の装丁家 (就職しないで生きるには21)

著者 :
  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794968487

感想・レビュー・書評

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  • すごくよかった。学校に行く行かない、学校教育が必要不要、ということに関係なく、自分らしく生きるためのヒントが散りばめられている。著者の生き方を真似るのではなく、考え方を参考にすると強く楽しく生きられそう。

  • 「市場のことば、本の声」て紹介されていた本。

  • 自分の思うところを信じて生きてきた人のその真っ直ぐさが出ている本だな、と思った。すごく素直な気持ちがずっと書かれていて、すっと入ってくる感じだった。

  • インドでいちばん使われる英語はなんだと思う?のくだりが好き。

    答えは「アジャスト」。
    「調整する」という意味だけど、インドではもうちょっと広い意味で使われる。
    座席ちょっと詰めてーってときもアジャスト。
    価値観違うなーってやつと付き合うときもアジャスト。
    出身や宗教によって様々な違う価値観をもった人たちが集まって暮らす国、それがインド。
    インドではそういった大小のアジャストを身につけないと、生きるのが大変なんだろう。

    日常生活に活かしていきたいね、アジャスト。
    でも私はこのエピソードを知ってるからいいけど、他の人に「アジャストしていこうよ」って使うと、ルー大柴になるからちょっと注意だ。

  • 著者の矢萩多聞氏は、時代を走る装丁家のひとりだ。

    イラストを描き、デザインし、本も書く。
    だが、「デザインも絵もすべて独学で、そもそも学校と名のつくものにろくに行ってない」と言う。

    矢萩さんは小学生の頃から先生に疑問をもち、不登校となった。
    中学1年で学校を辞め、家族と相談をして一家でインドで暮らすようになる。

    絵を描くことが大好きだった氏は、日本で個展を開いて絵を売り、得たお金でまたインドに行く、という生活を繰り返した。
    20歳の時に本を出版したのをきっかけに、本のデザインもするようになった。
    そうして、流れに乗るように装丁家になった。

    学校の先生とはうまくいかなかったが、恩師と出会い、学びを知り、「すべての勉強は自分が今生きている世界と地続き」で、「自分から学びをはじめなければ、何もおもしろいことは見つからない」と気づく。

    親になった僕からの視点で考えると、よく一家でインドへ行くと決意したものだ。
    自分の子どもが同じように悩んだときに、なんと言ってやれるだろう。

  • なんてーか、もう脳の回線が一般庶民の我々とは違うんだろうな…

  • 0092
    2019/01/30読了
    装丁の話よりも絵の話のほうが面白かった。絵で何かを伝えようとしなくてもいいんだよね。相手の受け取り次第だよね。
    何かになろうとしなくてもいいんだよね〜。なるようにしかならないんだな〜。
    矢萩さんの経歴は、ワードだけ聞くとすごく突飛になるけど、でも読んでるとそうなることが偶然というか必然だというか、そういうふうに流れるしかなかったんだよな。

  • 著者は画家で装丁家。
    若いころからインドで暮らし、いつの間にか?絵を描き、装丁で身を立てるようになった。

    彼のような生き方を、だれもが選べるわけではない。
    彼の場合、学校に行かない、絵を描いて暮らす、就職をしないで暮らすということを、認めてくれる環境があった。
    (大半の場合、それが許されない場合が多い。)


    自由でうらやましいと思う人もいるのかもしれない。
    だが、彼は「働かない」わけではなく、「組織に属していない」というだけだ。
    どこにも属さず、生きていくことはむしろ苦しいこともある。(多少不本意なことがあっても、組織に属していることの方が、楽な場合もある。)

  • 2014-5-26

  • 本作り辺りまではわりと面白かったのに、津波以降からつまんなくなった。なんで逃げた人って言い訳するんだろ。ヤバいから逃げたってそのまま言えばいいのに。あと「東京は」って東京批判も嫌だなー´д` ; 京都は地方じゃなくて都心だと思うぞ?

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著者プロフィール

一九八〇年、横浜市生まれ。画家・装丁家。
中学一年で学校をやめ、南インドと日本を半年ごとに往復。二〇〇二年から本づくりの仕事にかかわるようになり、これまでに四五〇冊を超える本をてがける。著書に『偶然の装丁家』(晶文社)、『たもんのインドだもん』(ミシマ社)など。

「2018年 『本を贈る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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