浅草はなぜ日本一の繁華街なのか

著者 :
  • 晶文社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794969200

作品紹介・あらすじ

関東大震災、東京大空襲と、浅草は2回、焼け野原になった。70年代には盛んであった興行がテレビの影響で下火になっていく。浮き沈みの激しい時代に、浅草にこだわり、浅草に居続けるのはなぜか? 老舗の暖簾が、いまも継承されているのはなぜか?
町と店を復興させた旦那衆が、とことん語り合う、浅草っ子の「商人論」

感想・レビュー・書評

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  • 老舗のすき焼きや「ちんや」の6代目当主でも
    ある著者が、同じく江戸時代から続く老舗店舗
    の主人に浅草の魅力を聞く対談本です。

    江戸時代の後期、天保12年(1841年)には、
    浅草には米蔵で財を成した豪商が集まりました。
    (米蔵が由来の蔵前駅も近いですからね)

    そこへいわゆる吉原、さらに江戸市中にあった
    歌舞伎の座が全て集められ、一大娯楽地へと
    変貌を遂げました。

    しかしその後遊郭の廃止や歌舞伎座の移転、
    さらに関東大震災と東京大空襲で、2回も焼け
    野原となりました。

    それでもそこに生き抜く人々は、浅草の復活を
    目指して頑張り続け、今日の賑わいを取り戻した
    のでした。

    しかしまだまだ浅草の住人たちは現状に満足し
    ていません。過去を知ることにより、浅草の今
    と未来を知ることができる一冊です。

  • まだざっと読みだけど!

    浅草は強い。

    教養・熱い想い・優しさ

    を兼ね備えた大人たちがつくる街。

    という印象。魅力的な街だ。

    これから卒論でも院の研究(テーマ、変わるかもだけど)でも、この街の本気の大人たちと関われると思うと、今は本当にワクワクする!!

    カッコいい大人ばっかりに会えそう!

    みんな、たまに一緒に浅草に行ってくれ〜!

  • 雷門前のすき焼き屋 ちんやのご主人が、さまざまな業種の浅草の老舗のご主人にインタビューをしてまとめたもの。

    ちんやのご主人は 1965年生まれ。
    インタビュイーは、彼の親世代の方がほとんど。
    関東大震災、東京大空襲と 二度丸焼けになった浅草でどのように商売を継いできたのか?が、各話に盛り込まれている。
    どなたも、それぞれの経緯は異なるものの、仕事一筋の生真面目さとともに、自らの商売をじっくり考えつつも楽天的に頑張ってこられた姿が伝わって来る。

    浅草とはどのような街であるのか。
    この店はどのようであって、どのようにありたいか。

    ちんやさん自体が135年の営業を続ける老舗ながら、近年ではリーマンショックや東日本大震災に加えて BSE や口蹄疫にダメージを受け、ご主人の住吉さんはどう看板をつないでいくか苦心されているご様子だ。
    そのために学ばれた浅草についての知識を惜しみなく披露されているのも興味深い。

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著者プロフィール

【聞き手】住吉史彦(すみよし・ふみひこ)1965年浅草に生まれ育つ。1988年慶應義塾大学卒業後、デパートに勤務。2001年すき焼き「ちんや」六代目となり、現在に至る。すき焼き文化を広めるために、日本初のすき焼き屋の団体「すきや連」の結成に参画し事務局長を務める。著書に『日本のごちそう すき焼き』(平凡社、共著)

「2016年 『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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