家怪

著者 :
  • 晶文社
3.52
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本棚登録 : 62
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794973559

作品紹介・あらすじ

「ふすまの隙間にガムテープを貼ったんです。
開かずの間に居る者が隙間に目を当てて覗くから。
――人間の目、でした」

家怪談の決定版! 最恐の物件集、ここにあり。
家族と家が重ねた時間が恐怖に彩られていく。体験者が語る24軒の現代怪異譚。

【推薦】
三津田信三(作家)
「民俗学的知識に裏打ちされた
確かな取材によって浮かび上がるのは
家が齎す悍ましいばかりの
怪異の数々である」

はやせやすひろ(都市ボーイズ)
「身の毛がよだつ二十四軒が
「自宅だけは大丈夫」という甘い思い
を無慈悲にぶち壊す。
すみません。先ほどからあなたの後ろ
に立つ方はご家族ですか?」

【目次】
零軒:さとがえり 
一軒:かりずまい 
二軒:じゅずつなぎ
三軒:こしかた 
四軒:おきざり 
五軒:おんなもん 
六軒:おにどの 
七軒:ねずみにひかれる 
八軒:あらわし 
九軒:おくつき 
十軒:えな 
十一軒:むこどの 
十二軒:えにし 
十三軒:かいまみる 
十四軒:さわりあり 
十五軒:やなり 
十六軒:やねうら 
十七軒:あかずのま 
十八軒:ならわし 
十九軒:みょうじごめん 
二十軒:さそいみず 
二十一軒:とらわれて 
二十二軒:こもりがき 
二十三軒:かめおさ 
霊軒:ただいま 

感想・レビュー・書評

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  • すごく怖いわけではない。が、じわじわヒタヒタとくる怖さがある。実話だということで、話に明確なオチがあるわけではなく、それが話の信憑性を上げている気がする。
    私がいちばんゾッとしたのは、「あかずのま」。

    1話が短いのでサクサク読めるけど、夜1人で読んでいると怖さが倍増して良い感じ。

  • 代々伝わる家、土地に纏わる怪異
    因果や何故なのかも分かった
    さすが、読みやすかった

  • じわじわと怖くなる。
    事故物件だけじゃなく、家で起こる怪異がとてもいい
    17軒目のあかずのまが1番好きでした。
    自分の家で怪異が起きたらと思うと、嫌だな。

    この本に出てくる家は最恐です。

  • その怪談にはいにしえの物語があり、今でも続いているのだろうかと想像してしまいます、家が無くなっても。

  • 23軒の家の怪異。少し不思議ぐらいの怪だといいのだが人死まで出る怖いものもあり、祟りもいつの時代か分からないほど古いものは困る。とりあえずサクサクっといろんなケースを紹介しています。

  • 図書館にて。
    怖かったし、解説が細かくてリアルだった。

  • 何故か、読んでいる最中に眠気に襲われなかなか頁が進まなかった。夢うつつに家の軋む音が聞こえたり、雨の降っている日は雨樋の近くから妙に大きなコトンコトンと言う音が聞こえたり。私の部屋は二階なのだが夜中に階段のギシギシと言う音に目が覚め耳を澄まし気づくと明け方になっていたり。書かれている内容がフイクションなのかノンフィクションなのか。確かに、家相というものがあり家の向きや間取り、土地の相など・・・。この本を読んでいるせいなのか、とにかくリアルに怖かった。

  • 家にまつわる怪談集。実話怪談のテイストで、怖いというかとっても嫌です。家って本来は、一番落ち着ける場所であってほしいのにそこでこのような恐ろしい怪異が降りかかるって……耐えられません。まあそこまでは恐ろしくない怪異もあるのだけれど、そちらは住むうちに慣れてしまうということがある意味恐ろしく感じてしまったりもしました。
    お気に入りは「じゅずつなぎ」。降りかかる怪異、というよりも災厄が強烈で恐ろしいったらありません。
    「とらわれて」も嫌。これはリアルに嫌。家そのものでなく、○○が原因になってしまうということは、いつでもどこでもありそうなことですから。いや、そもそもは人の心が大きな要因なんですよね。

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著者プロフィール

東京都八王子市出身。ルポルタージュ的手法で怪異の体験者と場所を取材し、
これまでに5000件以上の怪異体験談を蒐集。近年は怪談の語り手としても活動。
怪談の著書多数。小説も少々。日本推理作家協会会員。怪異怪談研究会会員。

主な著作に『八王子怪談 逢魔ヶ刻編』『八王子怪談』「一〇八怪談シリーズ」
「実話奇譚シリーズ」(竹書房)、『迷家奇譚』『少年奇譚』『少女奇譚』
(晶文社)、『東京をんな語り』(KADOKAWA)、『宵坂つくもの怪談帖』
(二見書房)、『実話怪談 でる場所』『出没地帯』(河出書房新社)他多数。

「2023年 『家怪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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