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- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784795233928
感想・レビュー・書評
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確認先:目黒区立八雲中央図書館
香月宮子がロリショタにドップリのめりこんでいた頃の作品。というか、男性読者でも引くものを感じなくはない。
しかし、別のアングルから見ればただのソープオペラにしてはもったいない部分を掠めていることも窺える。とりわけ、それが強調されるのは「血の繋がらない兄弟」というその設定にあること。「血のつながり」を突き詰めてもどうしようもないのだが(これはハンナ・アーレントの指摘を待つまでもないだろう)、一方ではただの兄弟愛として語られないまま終わってしまうものをやや乱暴(というかただの表象暴力)ではあるが取り上げたということは評価してもいいのではないだろうか。
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