- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796406116
作品紹介・あらすじ
「どちらがいい?他の人間が喰われるのと、その身を犯されるのと」冤罪で死刑宣告を受けた建築士の萱野。刑務所で虚ろに過ごす中、個人教誨を受けることになる。現れた僧侶は端正な美丈夫。だが、彼は不思議な力を使い萱野を組み敷き蹂躙した。彼の正体は、紅い髪と瞳の鬼-。以来、訪れのたびに嬲り者にされるが、酷く穿たれながらも不思議と身体は淫蕩な悦びを覚える。なぜ自分がこんな目にあうのかと困惑する萱野だったが、前世の因縁があるようで…。
感想・レビュー・書評
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「隠し神の輿入れ」から二年後が舞台のお話。前作を読んでおいた方が楽しめるかと思います。
エロ満載でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初は謎ばかりなので、ひたすら刑務所内で投げやりに過ごす受視点に、重々しい空気を感じながら読み進めることになります。
前作の攻が登場してから物語は動き出し、スケールの大きな展開になっていきます。
そして本作でも獣姦……というのか、沙野先生ご自身は異種姦と表現されていましたが、そんなシーンがあります……さらに非合意でもあるので地雷な方はご注意を!!
しかし……この異種姦が、何とも言えない異種姦で想像するとゾワゾワするようなそんな場面でした。
結局………名前のついたキャラで可哀想な最期を迎えたのは1人だけな気がします…
あとはみんな切ない部分もありますが、愛する人と共にいられるラストになったのかな…と。 -
「隠し神の輿入れ」の続編。とてもよかった。
主人公は違うけどその後の話です。前の話を受けて決着も付いて読み応えあり。 -
取り敢えずばば~っと読んじゃいましたが、結構登場人物が多く、話もちょっとややこしかったかな?
ちょっと脳が疲労?で眠くなる(睡眠時間4時間だからか?)でも、ストーリー的にも面白かったです。
頭が働く時にじっくりと読んだほうがいいかな?
いちを前作の『隠し神の輿入れ』のスピンオフになりますが、ちょっと味方の1人で出てくる程度ですので、前作読まなくても話はわかります。…私もあとがきを読んで気づきましたけど…笑 -
「隠し神の輿入れ」から2年後の話です。獰猛で男前な鬼×一級建築士の死刑囚という斬新な組み合わせがハート鷲づかみです。
加えてまたしても高品質タッグ!エロス満点の笠井あゆみセンセのイラストと、沙野センセのダークで官能的な文章にダブルでやられてしまいます。ほんとにステキにエロくて、何度でもガン見できます。
建築士の萱野は身に覚えの無い罪で死刑宣告を受け、失意と絶望の中拘置所で死を待つ身。そんな彼の元へ緋角という教誨師が現れ、謎の力で蹂躙&陵辱されまくることに。
前作から続いていますが、単体で読んでも大丈夫です。
どうつながってるの??といろいろ思っているうちに、途中で前作との接点が出てきて藍染やヨリなども登場し、明確になっていなかった部分も描かれていて、全体図がさらにはっきりしてきました。なので今回の話の方が興味深く面白かったです。エロ的にも500年もの時を超えての執着愛がすごく好みでした。
隠り世とうつしよを行き来しつつ忘れ去っていた緋角との愛を思い出していく輪廻転生の大ロマン。切なさいっぱいで大好きな設定です。
…ものすごくエロいのもいいです。
それだけじゃなく、人と禍津日神の長年に渡る確執も壮絶で迫力満点で読み応えがありました。神の住まいを造ったり、鬼を幽閉する牢屋を造ったりすることができる特異な能力がある萱野。それゆえ、人と鬼の板ばさみになって前世緋角とは添い遂げることはできなかったわけですが、それ以前に人間と鬼とでは寿命に落差がありすぎですよね~
何度生まれ変わっても出逢ってラブラブでいて欲しいです!
真壁×白蛇ちゃんも萌えました。えろすぎです。
また、スピンオフ出るのかもと期待です。
共存共栄というテーマには最近の日本の状況と重ね合わせて、深く考えさせられるものがありました。