作品紹介・あらすじ
派遣社員の弓川はどこにでもいる平凡な青年。ある日、会社の帰りに首輪をしていない狼犬を保護する。その後飼い主だと名乗る高嶺という男から「お礼に」と食事に誘われたのだが、なんと高嶺は会員制高級クラブの経営者だった。野性的な魅力溢れる大人の男-そんな高嶺から「君を気に入った。俺の恋人になれ」と迫られる。会う度に「お前が欲しい」と熱く口説かれ弓川はとまどいながらも惹かれていくが、高嶺は何かを隠しているようで-!?
感想・レビュー・書評
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飼い主の高嶺より、狼犬ウォルフとのシーンの方が多く印象的です。
乃一ミクロ先生のあとがきイラストが最高でした。
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★3.7
最初に登場した時からわかってたけどやっぱりウォルフと高嶺は同一人物だった〜。高嶺よりウォルフと過ごしてる時の方が萌えたな(笑)ウォルフ可愛かった!狼一族のことや、宮尾の一件とか最後あっさりしてて物足りなかったかな。もう少し何か欲しかったー。
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▼あらすじ
派遣社員の弓川は、ある日会社の帰り道にひょんなことから狼のような大きな犬を助ける。
すると後日その犬の飼い主だと名乗る男・高嶺から食事に誘われた。
高嶺は高級レジャー施設の経営をしていて、高嶺の店で摂待を受けることになった弓川。
目の前に現れた高嶺は野性的で魅力的な男だったが、そんな高嶺から「君を気に入った。また会いたい」と言われてしまい…!?
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予想通り、オチはファンタジーなお話でした。
あとがきで作者さんがタイトルの時点で気が付くだろうと仰っていましたが、本編でも割と早い段階からそれとなく匂わせて来ているので、これなら誰でも予想出来るだろうなぁと思います(笑)
なので、ラストの展開には全く驚きませんでしたし、寧ろウォルフが高嶺だと知っているからこそ、犬の姿で弓川と戯れるシーンは何だか微笑ましくてニヤけてしまいました(笑)
人間の姿でイチャイチャしてるシーンよりも犬の姿でイチャイチャしてるシーンの方が圧倒的に多いので、特に犬好きには堪らない作品なんじゃないでしょうかね…?
私はどちらかと言えば猫派でしたが、この作品を読んでる途中、大きな犬をモフりたくて仕方なかったです(笑)
ストーカー上司との攻防戦も中途半端に片付ける事なく最後まできっちり描かれていて良かったですし、展開の都合上、ラブシーンはラストのみでしたが全体的にほのぼのとした落ち着いた雰囲気で話が進んで行くので、個人的には読みやすくて楽しいと感じる作品でした。
取り立てて派手な事は起きませんが、変にゴチャゴチャしていて分かり難いという事もなく、シンプルで手軽に楽しめるファンタジー作品だったので読後感も良かったです。
獣要素があってライトな読み口の物を求めている方にはお勧めですね。
余談ですが、あとかぎでその後の展開が予想として書かれているのですがそれで続編いけるじゃないですか…!と思ったのは言う間でもなく…(笑)
同族でライバル出現なんて面白そうなのに…。書いてくれないかなぁ。
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高級会員制クラブのオーナー・高嶺×派遣社員の弓川。
とても好みのお話で楽しみました。火崎先生のこういうオトナなふたりのお話は大好きです。
パワハラ&セクハラを受けてる弓川がとても健気でした。そんな辛い目にあっても迷惑をかけたくないと誰にも甘えないところが強くもありもどかしくもあり。ウォルフと一緒にいるところは本当に大好きでリラックスしているのが伝わってきてホッとしました。
お互いに惹かれていく様子がとてもよいです。高嶺が人嫌いなのに弓川にはすごく紳士で。裏できっちり手を回してるのがわかってにやにやしちゃいます。
定番のあとがきのその後も楽しかったです。
火崎勇の作品