- Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796644525
作品紹介・あらすじ
第2回『このミス』大賞においてダントツで賞賛を受けた大賞受賞作がついに文庫化!代理母として生計を立てている良江は、かつて出産した息子を救うため、ある"犯罪"を企てる。そして始まる「身代金ゼロ!せしめる金は5億円!」という前代未聞の誘拐劇!幼児虐待、オンライントレード、ES細胞、美容整形…現代社会の危うさを暴きつつ、一気に読める面白さ。予想を裏切り続けるノンストップ・誘拐ミステリー、ここに登場。
感想・レビュー・書評
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なんとなく詰め込みすぎてごちゃごちゃしている。途中まではどうなるのかとわくわくしたが、その後はドタバタとし、それぞれの登場人物の掘り下げも浅いまま、消化不良で終わっていると思う。
楠が馨を慰めていたが、どう考えてもかなりの失策だし、俊成の感情が豊かになったのは警察のおかげでもなんでもないので、そんな慰め方ってどうなの、と思った。 -
ずっと前に買って、ずっと読んでなかった本。
確か帯に惹かれて買ったのでした。
内容は、身代金は取らない誘拐事件。
面白かったと思います。
でも、登場人物が多くて、場面描写がどんどん変わるから最初は誰のシーンか戸惑った。
ちょっと分厚いけど、さくっと2時間くらいで読めました。
ハッピーエンドではないような気もするけど、まぁまぁ最初よりは幸せなのではないのでしょうか?
黒幕の犯人は・・・ちょっと無理があるような気もしますが。 -
「パーフェクト・プラン」との表題だが、誘拐計画に危うい人間関係を利用する点で、すでに「パーフェクト」とは言い難い。また、代理母や児童虐待、ネット社会・取引の闇など、社会問題を詰め込みすぎ。そして、登場人物は、皆個性的なのだが、途中から誰が主役かわからなくなってきて、感情移入できない。ストーリー自体はそこそこ面白いのだが、なんとなく続きを読むのが面倒になって、読了するのに苦労した。
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第2回「このミス」大賞受賞作品ということで、高い期待値を持って読みました。
多くの皆さんが感想で書いているとおり、いろいろ要素を詰め込み過ぎ。
読みやすい文章、行間ではあったが、登場人物の誰にも感情移入できないまま。エンディングもしっくりこない。
タイトルは「パーフェクト・プラン」ではない方が良かったのではないかと思います。 -
なんでこの本を読もうと思ったのか、
読み終わるまで忘れていた。
後ろの方に『このミステリーがすごい大賞作品』とあった。
はて、この本にあった謎とはなんだったのか。
そもそもミステリーとはなんなのか。
調べてみたら『殺人・詐欺・誘拐・盗難など、
何かしらの犯罪や事件の謎を、
論理的に解決していく小説ジャンルのひとつ』とあった。
なるほど、じゃあこれはミステリーなのか。
いや、面白かったのは間違いない。
誘拐犯が誘拐しない話。
株価操作で大金を得るために
SNSや口コミを使うなんてところは
すごく今っぽい感じがした。
どちら側からの視点でも書いてくれてるから
今何が起きてるか、これからどうなるかがとっても分かりやすかった。
ストレスがない分、話に集中して最後まで読んだ。
色々あったけど良かったよね、
え、この人たちは罪に問われないの???とは思った。
刑事さんは減俸処分になったのかな、とか。
面白かった。
でもなぁ…
読みたかったミステリー受賞作がこれかと言われると
なんか違う気がする。
最近は良作がたくさんありすぎて
読む側も我儘になっちゃってるのかな。 -
釈然としない終わり方をしている割にクライマックスが味気ない。もっと盛り上がっていればこんなもんでいいかもしれないが。
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代理母の実の息子を虐待から助ける誘拐と若返りの美容法の株価操作による身代金獲得。
非常に複雑な要素だが読みやすく理解しやすい。
個々のキャラも強くイメージしやすい。
切なくもありドキドキハラハラもある
一気読みしてしまった。
セーラームーンのコスプレやコンテナに閉じ込められた二人など微妙に説明不足がある。
実写化できそう。 -
ストーリーはわりと面白くてサクサク読めるのだが、てんこ盛り要素のせいで全体的にぼやっとした印象。
誘拐犯グループに視点を絞ったほうがより面白くなったんではなかろうか。
何度も『警察という組織は…』みたいなくだりがあるので、
責任取ってやめてパソコン関係の仕事するのかな?と思ってたら
続けるんか...
何度も『警察という組織は…』みたいなくだりがあるので、
責任取ってやめてパソコン関係の仕事するのかな?と思ってたら
続けるんかい!と思ってしまいました。
せめて特殊班からは異動になってるくらいの描写は欲しかった…。