- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796646376
作品紹介・あらすじ
多数の死者を出したビル火災以来、歌舞伎町は史上空前の冬の時代から抜け出せずにいた。この街で非合法のゲーム喫茶を経営する元シャブ中毒・元銀行員の早瀬。そんな彼のもとを訪れた幼なじみの警官・小林は「シャブを買ってくれ」と切り出した。その量、一キロ。これが事件の始まりだった。次第に引き寄せられていくビル火災の関係者たち、深まる謎。そしてシャブの売買の組織化。歌舞伎町浄化作戦の裏側で進行していた陰謀と、やがて早瀬が辿り着く絶望的な真実とは-。怪しい攻略情報を巡るパチスロ犯罪小説『ビッグボーナス』で第2回『このミス』大賞(優秀賞)を受賞した著者の痛快第2弾。
感想・レビュー・書評
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作品解説(帯より):多数の死者を出したビル火災以来、歌舞伎町は史上空前の冬の時代から抜け出せずにいた。この街で非合法のゲーム喫茶を経営する元シャブ中毒・元銀行員の早瀬。そんな彼のもとを訪れた幼なじみの警官・小林は「シャブを買ってくれ」と切り出した。その量、一キロ。これが事件の始まりだった。次第に引き寄せられていくビル火災の関係者たち、深まる謎。そしてシャブの売買の組織化。歌舞伎町浄化作戦の裏側で進行していた陰謀と、やがて早瀬が辿り着く絶望的な真実とは――。
デビュー作「ビッグボーナス」同様、アンダーグラウンドに身をおく主人公。一般世間的にはやくざな商売だが、早瀬と仲間たちの持つ妙な人間臭さに惹かれる。登場人物の繰り広げるコミカルな会話も健在で、中盤以降、人物が次々と移り変わる視点には心地よいリズム感がある。
人生におけるダブルアップの表現法が少々型に嵌まりすぎている感はある。しかし今回の「10円ポーカー」も前作の「パチスロ」同様、斬新な素材を使用し、ルールをわかりやすく説明しているので高評価。
ネタバレになるので詳細はここに書けないが、次回作は異なる展開に期待したい。
ダブル・アップ【だぶる・あっぷ】
10円ポーカー用語。伏せられているカードが7より大きいか小さいかを当てる。当てれば持ち点が倍に、外せばゼロという、ハイリスク&ハイリターンのゲーム。 ――帯より詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
盛り上がりにかける。
文章も稚拙。
馳星周を意識しているのだろうが、
足元にも及ばない。 -
読了。
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面白かった。登場人物は全員個性的で、それなのに話はしっかりとラストを迎える。テンポもオチも納得。久しぶりの一冊。
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裏社会を扱っている作品。前作はパチンコの必勝法を教える会社だったけど今回は裏カジノの話。似たり寄ったりな感じになるかなと思ったけど見事に前作と独立していて更に前作以上に面白い。作者渾身の一作だと思います。
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アングラ街道まっしぐら。