R.I.P. 天使は鏡と弾丸を抱く (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 ふ 1-1)
- 宝島社 (2011年10月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796686358
作品紹介・あらすじ
自らへの攻撃を、相手へと反射させる能力を持つフィリップ・リーダス。彼は、ふとしたことから家族思いの少女アンジェリーナ・レインと出会う。行きがかり上、仕方なく襲撃者から彼女を助けたフィリップだったが、それはより大きな災難への序章でしかなかった!次々と襲い掛かる刺客からアンジェリーナを守れるか?そして、最後に彼らを待ち受けるものとは-。タフでクールなダークヒーローが誕生。第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・優秀賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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翻訳小説や洋画のような文体が私は好き。
オカルトハードボイルドともいうような作風・世界観がとても面白い。
荒唐無稽な設定で勝負するようなオカルトと、リアリティーのある描写が求められるハードボイルドを両立させているのはすごい。
アンジーの家族に捨てられ、誘拐された妹を救わなくてはならないという境遇は結構使い古されたような設定だし、フィルの無敵に近いような能力設定も特段目新しくはないのだが、荒唐無稽になったり陳腐にならないのはすごいと思う。
物語の終りは二人にとっては残酷だと思う。しかし、是非とも幸せになってほしいと思った。
それから伏線の回収もしてほしい。フィルの過去編や、二人がその後どうなったかなどならできるのではないかと思うのだが…。
とりあえずアンジーの父親ゲスすぎるというか最悪だな、の一言に尽きる。
絵師の明かした深沢さんが女性であるということが一番のショック。
彼女のアメリカへの留学体験に基づいているらしいことにとても驚いた。
アメリカの高校生ってこんなに充実というか活動的な生活を送っているの!? -
自らへの攻撃を、相手へと反射させる能力を持つフィリップ・リーダス。彼は、ふおしたことから家族思いの少女アンジェリーナ・レインと出会う。行きがかり上、仕方なく襲撃者から彼女を助けたフィリップだったが、それはより大きな災難への序章でしかなかった! 次々と襲い掛かる刺客からアンジェリーナを守れるか? そして、最後に彼らを待ち受けるものとは──。タフでクールなダークヒーローが誕生! 第2回『このライトノベルがすごい!」大賞・優秀賞受賞作!
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これはこのライ文庫じゃない方がウケたのでは(超失礼)
前田さんのイラストの影響かフィルの声が終始翼ぼっちゃまで再生される罠。 -
言葉の使い方、文章の読みやすさはさすがというべきか。あっという間に序盤から引き込まれた。ラノベを意識してあえて地の文章の形を崩してあるようにもみえるが、それも語り手の性格、魅力として見ると、作品の味となりかなり面白い。
なかなかに最初のスピード感がたまらなく好きだ。背景を伝えないまま進む方が心地良いこともある。
ただ、終盤は背景を語ることによりスピード感が低下し、落ち着いて読ませることに徹しているように見えた。
また、こういった類の話は多々見受けられるので好みの分かれそうな作品だったが、私は著者の新たな作品が早く読みたくなった。