アントマン:プレリュード (ShoPro Books)

  • 小学館集英社プロダクション
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本棚登録 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796875578

感想・レビュー・書評

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    地元シネコンにて鑑賞。吹替・3D版。
    作品情報を聞いた当初はあまり観る予定が無かったのですが、頑張るパパヒーローだったり、それでいてカッコつききらないコミカルな気配があったりで気になってきたところで、絶妙なつくりのCMですっかり観る事を確定しました。
    内容は僅かな事前情報やCMで感じた通り、コミカルさと温かさのある老若男女が楽しめそうなマーヴェルヒーローものでした。
    とある罪で刑務所に入った事で妻と離婚し、出所後も娘とも会えない生活を余儀なくされる主人公。
    けれどその犯罪は自社の不正で不当に財産を奪われた出資者達へと資産を返す為のハッキング行為だった。
    それを知ったとある科学者が彼に近づき、あるスーツを着てかつて働いていた研究所が生み出した危険なものを盗み出すように依頼する。
    娘にかっこいい父だと思われたい、自分にできる何かを成し遂げたいという思いでそれを受ける主人公は特殊な―蟻のサイズまで体を縮める力を持つスーツを着ての特訓を始めるが…という話。
    とにかく登場人物一人一人が魅力的。
    主人公のスコットは、根はまじめで正義感も能力もある男なのに貧乏くじな人生。
    そんな彼の仲間もある意味犯罪者ではあるけれど人を傷付けるでもなく、どこか憎めない連中。
    そして彼に望みを託す、マイケル・ダグラス演じるハンク博士も厳しいながらも凛々しい真摯で魅力的です。
    正直、若い頃のマイケル・ダグラスは苦手だったのですが、最近は風格ある老紳士の役が似合いますね。
    そんな人たちと、そして不思議と気持ち悪さを感じず可愛く見える仲間の蟻達が協力して行う作戦が実に痛快。
    激しいアクションや破壊につきもののモブの犠牲を極力なくそうとする謎のきめ細かさには思わず感動しました。
    ヘンに小難しい展開も無く、余計な捻りも無い。
    でも人がなぜそれにこだわったか、それを憎んだか、それを欲したかはちゃんと伝わるし、使い捨ての展開が無い。
    単純なつくりのようでいて行き届いた物語と魅力的なキャラクター達の織りなす世界をたっぷり楽しめる作品でした。

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