スペリアー (ShoPro Books)

著者 : マーク・ミラー 中沢俊介

• 小学館集英社プロダクション (2015年9月16日発売)

作品紹介・あらすじ

難病を患っている少年サイモン。かつてバスケ部のエースとして人気者だった彼は、いまや車椅子に頼り、一人では満足に日常生活すら送れなくなってしまった。そんな彼に残された数少ない楽しみの一つが、スーパーヒーロー"スペリアー"の映画を見ること。だがある日、宇宙服を着た不思議な猿が彼の前に現われる。たった一つ、どんな夢でも叶えてくれるという猿に彼が告げた願いは、"スペリアーになること"。サイモンの夢は、世界に何をもたらすのか…?

感想・レビュー・書評

[杉浦印字さんの感想 · 2015年12月30日]

M.ミラーおなじみのシビアさは控え目で少々甘め。だからこそ底抜けに夢があって胸に迫る。個人的には魂の売買ルールが明確でない分オチが直感的でなくてそこは損した気分。

[daiyuuki24さんの感想 · 2022年12月17日]

難病を患っている少年サイモン。かつてバスケ部のエースとして人気者だった彼は、いまや車椅子に頼り、一人では満足に日常生活すら送れなくなってしまった。そんな彼に残された数少ない楽しみの一つが、スーパーヒーロー“スペリアー"の映画を見ること。
だがある日、宇宙服を着た不思議な猿オーモンが彼の前に現われる。たった一つ、どんな夢でも叶えてくれるという猿に彼が告げた願いは、“スペリアーになること"。サイモンの夢は、世界に何をもたらすのか……?
『キングスマン』『キック・アス』のヒットメーカー、マーク・ミラーによる、胸躍るスーパーヒーロー・ロマン!
マーク・ミラーというと壮絶バイオレンス、ヒーローもののお約束を逆手にとったひねった展開、ユニークなキャラクターが定番だが、今回はスーパーヒーローへの憧れをストレートに描いた爽やかなヒーロー譚。
親友と共に自分の能力を試しパワーアップするための特訓したり、ヒーローとして世界を救うべく不可能を可能にする活躍の数々(アフガニスタンからタリバンを一掃し再建するなど。もちろんお気に入りのバンドでベースを演奏したり、少年の夢を実現することも忘れない)、オーモンがサイモンに突きつける究極の選択そして最後にして最強の敵との戦い、オーモンを出し抜き一杯食わせての爽やかなラスト、マーク・ミラーのスーパーマン愛が伝わる痛快で爽やかなヒーロー譚でした。